研究課題/領域番号 |
23593438
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
谷垣 靜子 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (80263143)
|
研究分担者 |
長江 弘子 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (10265770)
乗越 千枝 岡山大学, 保健学研究科, 准教授 (70389500)
岡田 麻里 県立広島大学, 保健福祉学部, 講師 (90534800)
岸田 研作 岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (30346407)
|
キーワード | 訪問看護 / 労務管理 / 訪問看護ステーション管理者 |
研究概要 |
最終年度は、これまでの調査結果を踏まえ訪問看護固有の人事労務管理能力育成に向けて研修会を開催し、事前・事後評価を行った。 研修のテーマは、「魅力ある訪問看護ステーションづくりを考える研修」とした。対象は、訪問看護ステーション管理者歴6年未満の管理者である。研修は、4回コースとした。岡山県下の訪問看護ステーションの管理者全員に研修参加の案内を送付し、参加を呼び掛けた。管理者9名の参加者があった。研修の内容は、第1回【訪問看護ステーションの現状分析】第2回【ステーションの組織の課題を明確にする】第3回【訪問看護実践のプロセス:どうなっているの?診療報酬】第4回【訪問看護実践のプロセス:看護実践を振り返ろう】とした。評価項目は、訪問看護事業所の経営状況である。研修前と研修後3か月後の2回調査を行った。また、研修第1回目に自己目標を立て、毎回リフレクションを行い、第4回目に目標の達成状況を報告しあった。 以上の結果、経営状況が研修3か月後に上昇した。特に、24時間加算・ターミナル加算を取り、収入が増えていた。目標では、研修期間内に達成できた管理者はいなかったが、それぞれが意識的に取り組みを行い、成果を見せていた。例えば、業績を上げると掲げていた管理者は、業績を上げるには日々の訪問看護実践を丁寧に行い、利用者・家族から満足をえることが業績につながることがわかったと語られた。他の管理者は、連携をスムーズにはかるために多職種との会合に出向いて訪問看護の看護内容を理解してもらうための努力をした結果、病棟看護師やケアマネから訪問看護を必要としている方の紹介を得られることにつながったと語られた。 研修の成果は一定あったと推察できる。 今後は、さらに研修対象を増やし、研修プログラムの開発を推し進める予定である。
|