研究課題/領域番号 |
23593448
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研究機関 | 青森県立保健大学 |
研究代表者 |
細川 満子 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (20315542)
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研究分担者 |
井澤 美樹子 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (20315550)
富田 恵 弘前医療福祉大学, 保健学部, 講師 (10325912)
戸沼 由紀 青森県立保健大学, 健康科学部, 助手 (70531094)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 糖尿病看護 / 認知変容 |
研究概要 |
平成23年度は、高齢糖尿病療養者の訪問看護におけるケアプログラムver.1の検証として、平成22年度に実施したケアプラグラム試行における訪問看護師の評価および記録内容から研究者間で改善するべき点について検討した。 その結果、ケアプログラム実施の前提条件として、ケアプログラムの対象者は急性合併症の判断樹であるケアプロトコールを掲載することとした。ケプログラムver.1は、「血糖に関する問題の解決」、「血糖のモニタリング」、「薬物管理」、「合併症のリスク管理」、「食事」、「活動」、「心理社会的適応」の7つのカテゴリーに分類したケア内容を示したが、実用性からその枠組みをベースにして実施頻度別にアセスメント項目を整理することが望ましいとし修正した。また、ケアプログラムのアウトカムについても再検討の必要性が出された。ケアプログラムver.1において、アウトカムを毎回実施することとして作成したが、ケア実施後1ヶ月、3か月という経過でみることも必要であり、ケア内容とアウトカムを別表にすることで簡潔になることからも修正した。アウトカムの内容は、「低血糖症状に適切に対処できる」等の表現が曖昧であること、食習慣の違いや嚥下障害の有無も含めて高齢者の生活や身体状況に即した内容に向けて見直しすることが必要であることが指摘された。 ケアプログラム改良後に、全国訪問看護ステーションに糖尿病ケアプログラムver.2(案)の内容の妥当性に関するアンケート調査を実施し回答を得る予定であったが、訪問看護ステーションの活用が活発な地域と、在宅看護が普及していない地域もある。ケアプログラム内容を吟味し充実させ、実際に試行してもらった上で全国調査を実施することとした。そのため、ケアプログラムの精錬化に向けて、日本糖尿病教育・看護学会および日本在宅看護学会においてこれまでの成果を発表し参加者から意見を戴きとどめた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
高齢糖尿病療養者の訪問看護におけるケアプログラムver.1の検証として、平成22年度に実施したケアプラグラム試行における訪問看護師の評価および記録内容から研究者間で改善するべき点について検討しケアプログラムの精錬化をした。そして、さらに全国学会において、これまでの成果を発表し参加者から意見を戴き、ケアプログラム内容に反映させることができた。
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今後の研究の推進方策 |
ケアプログラムver.1のをもとに、ケアに関わる訪問看護師、医師、病院看護師、栄養士、理学療法士、ケアマネージャーによる意見交換会を開催し、ケアプログラムver.2を作成する。また、利用者・家族用の療養プログラムも作成する。A県内の市部2か所において、訪問看護師を対象とした研修会を開催し、ケアプログラムver.2を展開できるように教育プログラムを作成してワークショップを開催する。また、考案したケアプログラムver.2を訪問看護の糖尿病ケアに適応しその有効性について評価する。
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次年度の研究費の使用計画 |
1.専門職による意見交換会参加に伴う旅費及び謝礼2.ワークショップにかかわる旅費及び資料作成費3.ケアプログラム介入協力者への謝礼4.ケアプログラム評価のための旅費
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