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2011 年度 実施状況報告書

看護師の臨床判断を基盤とした脳卒中患者の移乗時見守り解除のアセスメント指標の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23593455
研究機関新潟県立看護大学

研究代表者

高柳 智子  新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (90313759)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード脳卒中リハビリテーション看護 / 移乗 / 臨床判断 / 見守り
研究概要

本研究の目的は、回復期にある脳卒中患者の移乗において、最小限の身体介助である見守りを解除し、自立への移行を意思決定する際の熟練看護師の臨床判断に基づいたアセスメント指標を作成し、その有効性を検証することである。本年度は初年度であることから先行研究で得られたアセスメント指標を構成する5領域のエビデンスの収集を行った。文献検討において、関連文献がごく少数であり十分なエビデンスを得ることができなかった。そのため、先行研究で得られたアセスメント指標素案を用いて見守り解除後の追跡調査を行い、的確な見守り解除のアセスメントに繋がる項目を抽出することから着手した。1. 回復期にある脳卒中患者の移乗時見守り解除後の追跡調査 回復期リハビリテーション病棟に勤務する看護師ならびにデータ収集期間中にベッド・車椅子間移乗の見守りが解除となった脳卒中患者を対象に、見守り解除後の転倒群・非転倒群の2群間で比較を行った。その結果、「発症~回復期リハビリテーション病棟転入までの期間」とアセスメント項目「安全に移乗できない環境では他者に援助を依頼できる」の2つで有意差が認められた。2. アセスメント項目・領域の洗練化 1のデータを用いてクラスター分析を行い、素案で各アセスメント項目が属する領域との比較を行った。その結果、素案とは異なる領域に分類された項目があり、素案のアセスメント指標が構成概念の妥当性の確保に至っていないことが推察された。よって、得られたクラスターを参考に領域項目を修正していくことが必要である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

関連文献の検討からアセスメント指標素案の5領域の十分なエビデンスを得られなかったため、研究代表者の先行研究データの二次分析で、素案の検討を行った。そのため、平成23年度後半より着手予定であった事例分析を開始できなかった。

今後の研究の推進方策

平成23年度の研究成果をもとに、アセスメント指標の修正を行う。それと過去の臨床事例との照合を行い、アセスメント項目の修正・重みづけを決定しアセスメント指標を完成させる。

次年度の研究費の使用計画

今年度の研究成果を学会発表し、看護学研究者ならびに臨床家と意見交換を行うため、国内旅費を使用する。また、事例分析のための医療機関までの交通費・通信費・データ収集のための文具について支出予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 看護師の臨床判断を基盤とした脳卒中患者の移乗時見守り解除のアセスメント指標の評価 -見守り解除後の追跡調査から-2011

    • 著者名/発表者名
      高柳智子 泉キヨ子
    • 雑誌名

      日本リハビリテーション看護学会誌

      巻: 1 ページ: 25-31

    • 査読あり

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公開日: 2013-07-10  

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