本研究は、熟練看護師の臨床判断を基盤に作成した、回復期にある脳卒中患者のベッド・車椅子間移乗において、最小限の身体介助である見守りを解除し自立への移行を意思決定する際のアセスメント指標の有効性を検討した。評価者間信頼性および評価者内信頼性の検討において、評価間隔は1週間が適切と考えられた。また、8指標項目中2項目において、評価者間信頼性に課題が残った。回復期リハビリテーション病棟に勤務する看護師を対象とした全国調査において、アセスメント指標項目全体が移乗時の見守り解除において重要視している内容であることが認められた。
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