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2012 年度 実施状況報告書

訪問看護師の人材育成を目的としたキャリア形成ラダーの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23593467
研究機関純真学園大学

研究代表者

小森 直美  純真学園大学, 保健医療学部, 准教授 (70438307)

研究分担者 二重作 清子  純真学園大学, 保健医療学部, 教授 (70321221)
山崎 律子  福岡県立大学, 看護学部, 准教授 (70321304)
林 さやか  福岡県立大学, 看護学部, 助手 (80612960)
キーワード訪問看護師 / キャリア教育
研究概要

今年度は、研究計画書に従い2つの項目について研究を行った。1.訪問看護師98名に対し訪問看護ステーションにおける業務内容に関する自記式質問紙調査を行った。2. 訪問看護師20名に対し、訪問看護師がどのような目標設定をたて日々の看護を実践しているか等を明らかにするためインタビュー調査を実施した。
1.自記式質問紙調査からは、①ステーションによって差はあるものの訪問看護ステーション内には9~10種類の係(役割)設定があることがわかった。その係(役割)には初心者から中堅ナース、管理へと段階を経ながら係(役割)設定が行われていることが改めてわかった。2.ステーションでは、その規模によって違いはあるものの、緊急時の判断、事故に関わる判断、災害時の判断等、様々な判断を踏まえ、現在の業務内容を改善しより良い環境を整えるためにはどのようにすればよいか等の問題解決に対し、指導、助言ができるようになることがゴール設定であることがわかった。
2.インタビュー調査から、訪問看護師の目標設定として①患者満足度、②スタッフ教育、③自身の技術力向上や資格取得等のスキルアップなど、目標があることがわかった。このことから訪問看護師は自己目標であったり、他者目標設定であったりと、訪問看護師の目標設定が個人によって双方にわかれ、また千差万別であることが明らかとなった。このことは、統一したキャリア形成ラダーを開発するにあたり、目標設をラダーによって設定することの難しさを露呈する形となった。そして、ステーションにおける訪問看護師教育は、管理者によって全く異なる環境におかれていることもわかった。
これらの研究結果から、ラダーのレベルは細かく5段階にわけることが望ましいと考えられた。区分を細かくすることで、目標設定に到達する形で階段が登りやすくなると考えられた。また細かい区分は自己を客観視できるという意見も聞かれた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画書通り、平成24年度は本研究の目的である「訪問看護ステーションで働く看護師の人材育成を目的としたキャリア形成ラダーの開発」はできた。平成25年度は、開発したキャリア形成ラダーを試験運用し、その有効性を検討する。

今後の研究の推進方策

平成25年度は、本研究の目的である「訪問看護ステーションにおける訪問看護師のキャリア形成ラダー」を試験運用する。現在、今年度明らかになった研究結果を考察し、開発したキャリア形成ラダーの修正を実施中である。今後、キャリア形成ラダーを試験運用するため、1.利用者(療養者)・家族による訪問看護師の評価を実施するための研究調整、2.ラダーを実際に試験運用する訪問看護師への説明、3.試験運用時の管理者から訪問看護師への助言や支援の説明等を実施、4.訪問看護師のキャリア形成ラダーを実践
5.その有効性の検討を行う。

次年度の研究費の使用計画

1.研究協力者(訪問看護師25名程度)および二次的協力者(利用者・家族およびステーション管理者)への謝礼
2.試験運用のための説明や問題発生時の対応等にあたるための旅費等
3.研究成果を分析、報告するための費用

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 訪問看護師のキャリア形成に関わる要因2012

    • 著者名/発表者名
      小森直美
    • 学会等名
      第43回日本看護学会
    • 発表場所
      岐阜県
    • 年月日
      20120906-20120907
  • [学会発表] 訪問看護師の判断力を育む方法の検討-判断に困った場面の特徴を通して-2012

    • 著者名/発表者名
      山崎律子
    • 学会等名
      第43回日本看護学会
    • 発表場所
      岐阜県
    • 年月日
      20120906-20120907

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公開日: 2014-07-24  

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