現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
(1)平成23年度の達成度:当初予定していた平成23年度の研究課題は,初年度研究では上記の(1)~(3)まで達成した.アンケート用紙の配布・回収・分析は平成24年度の研究課題であったが,プレテスト(67件)と本テスト(278件)の合計345件のアンケートが収集された.当初,プレテストの回収率が51%であったため,有効回答数300件を確保するには500名以上の精神科看護師がアンケートに参加する必要があった.結果,545名の精神科看護師の参加が得られ予定を上回る345件のデータが得られた.また,プレテストで得られたデータの分析および研究の方向性について,以下の4本の論文(研究代表者および研究分担者)が作成された.(2)平成23年度の研究成果:1)岡田実,煤賀隆宏(2011):暴力のリスクを減らすために臨床で精神科看護師ができること(所収:阿保順子編著,回復のプロセスに沿った精神科救急・急性期ケア,p.81-92,精神看護出版,東京),2)岡田実(2012):精神科病棟において患者-看護師間に発生している対立場面の考察;対立が発生する場所・時間・内容について,弘前学院大学看護紀要,7(1):11-20,3)岡田実(2012):精神科病棟の日常的な看護場面に発生する患者の攻撃と暴力;与薬場面と食事場面で発生した事例の検討,弘前学院大学看護紀要,7(1):21-29,4)菅原大輔,岡田実(2012):強引な看護アプローチによる精神科看護師と患者の間に生じた対立場面の解釈;援助を構成する「患者理解」と「援助態度」の概念を用いて,弘前学院大学看護紀要,7(1):1-9(3)平成23年度の研究評価:予定していた平成23年度の研究計画は消化され,平成24年の研究計画課題の一部も遂行されるに至った.よって,当初の研究プロセスは順調に経過していると評価できる.
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度の研究費用の使用目的とその計画は以下の通りである.(1)直接経費\1,100,000を次のように分担する:研究代表者\700,000,研究分担者2名分\400,000(2)直接経費\1,100,000の使用計画は次の通りである.(1)設備備品費:\140,000 (2)消耗品費:\70,000 (3)調査研究旅費:\400,000 (4)謝金等:\450,000(データ整理補助;\150,000,データ分析補助;\300,000)(5)会議費:\40,000(データ分析・解釈の会議,8回分)
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