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2013 年度 実績報告書

精神科における患者‐看護師間の対立状況を解決するコミュニケーションスキルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23593468
研究機関長野県看護大学

研究代表者

岡田 実  長野県看護大学, 看護学部, 教授 (20438435)

研究分担者 菅原 大輔  弘前学院大学, 看護学部, 講師 (80458166)
阿保 順子  長野県看護大学, 看護学部, その他 (30265095)
森野 貴輝  長野県看護大学, 看護学部, 助手 (00586969)
キーワード精神科看護 / 患者‐看護師関係 / 看護場面の対立状況 / 相互作用 / コミュニケーションスキル / 看護実践
研究概要

(1)最終的に分析対象となった質問紙(分析可能な対立場面総数):総合病院精神科病棟4施設、単科精神科病院9施設(うち1施設は青森県の隣接県)合計13施設から調査協力が得られ質問紙が回収された.最終的に265件が分析可能な対立場面総数と認められた。
(2)対立場面の発生した場所・時間・状況を分析したところ,①対立場面が発生した場所:発生件数の多い順に[病室(82)][デイルーム(70)][ナースステーション(44)][廊下(29)][保護室(23)]があげられ,全体の93.5%を占めた.②対立場面が発生した時間帯:発生件数の多い順に[日勤帯(172)][準夜勤帯(58)][深夜勤帯(29)]があげられた.全体の64.9%が日勤帯で発生していた.③対立の要因となった場面状況(エピソード):対立が発生した場所に応じて多様なエピソードがあげられた.なかでも多くが服薬・金銭・私物・嗜好品・携帯電話・喫煙・病棟規則・隔離の解除・入浴など病棟管理や規則をめぐり対立した場面が報告された.主な対立場面107件中,管理問題(病院・病棟)をめぐる対立場面が71件を数え66.3%を占めた.
(3)収集された対立状況の事例を参考に,『行動制限最小化,暴力,人権に関する取り組み』(平成25年9月,山形県鶴岡病院73名参加)の講師を担当し,対立場面の解決策として精神科臨床での経験年数別に演習を行った.若手看護師10名(経験1・2年)と熟練看護師10名(経験15年以上)のグループでは,提供された対立場面の理解と多様性,また対立状況を解決する具体策とその根拠に違いが認められた.また,『看護と受容的態度』(平成25年12月,下伊那赤十字病院看護部12名参加)の講師を担当し,同じく対立場面の事例演習を行った結果,熟練看護師と若手看護師では対立状況のアセスメントと解決策に臨床経験による違いが認められた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 「暴力」をできる限り発生させない環境をつくるために2013

    • 著者名/発表者名
      岡田実
    • 雑誌名

      精神科看護

      巻: 40(7) ページ: 12-18

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公開日: 2015-05-28  

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