本研究の目的は、心理教育実践者育成プログラム(以下、プログラム)を作成して試行し、その有用性を看護実践能力の視点から評価することである。 対象看護師に、作成した独自の学習教材(テキストとDVD)を用いて介入した。本研究の対象者は、男性8名、女性5名の計13名であった。内容分析の結果、看護師の実践能力は、次の通りプログラムによる影響を受けていた。介入前後のEBPAS尺度の得点について、Wilcoxonの符号順位検定を用いた結果、「開放性」と「要請」の下位尺度得点に有意な向上が認められた(p<.05)が、「かい離性」と「魅力」には有意な差は認められなかった(p=ns)。
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