研究分担者 |
棚崎 由紀子 宇部フロンティア大学, 看護学部, 准教授 (50461356)
成 順月 広島文化学園大学, 看護学部, 准教授 (00555055)
讃井 真理 広島文化学園大学, 看護学部, 准教授 (20412330)
今坂 鈴江 広島文化学園大学, 看護学部, 准教授 (70389089)
加藤 重子 広島文化学園大学, 看護学部, 教授 (40412332)
安藤 純子 広島文化学園大学, 看護学部, 教授 (70441558)
河野 保子 広島文化学園大学, 看護学研究科, 教授 (80020030)
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研究概要 |
本研究は、高齢者の入浴事故を防ぐために、入浴前に測定するバイタルサインやその他測定可能な指標をを用いて入浴可否判断システムを開発することである。 地域在住の健常男性高齢者20名を対象とした入浴実験により、入浴による生理作用への影響を明らかにした。先の実験的研究により得た地域在住健常女性高齢者の入浴による生理作用への影響データと合わせて、入浴中の循環変動を予測するために、入浴による収縮期血圧(Systolic Blood Pressure: SBP)の最高値および最低値、心拍数(Heart rate: HR)最高値、心筋酸素施消費量(SBP*HR:Pressure Rate Product: PRP)最高値を基準値とし、入浴前の指標である安静時SBP,HR,PRPおよび年齢、BMIと活動量である10m歩行に要する時間を説明変数として重回帰分析(強制投入法)を行った。その結果、すべての基準変数において61~70%の説明率で重回帰式を得ることができた。 環境の整った条件で安全と言われる入浴法(40℃の湯に5分間胸下浴)においては、男女高齢者の入浴前の10m歩行時間(秒)、BMI、年齢、および循環測定値を用いて入浴可否を判断することが可能となった。 今年度の活動は、実験で得られたデータとすでに得ていた女性高齢者のデータを整理、分析して入浴可否判断システムを開発した。研究成果を広く社会に広報するために学会発表や論文投稿をおこなった。
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