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2013 年度 実績報告書

認知症高齢者グループホームにおける入居者の排便状況の実態と排便ケアのあり方の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23593490
研究機関西南女学院大学

研究代表者

吉原 悦子  西南女学院大学, 保健福祉学部, 助教 (60309995)

キーワード老年看護 / 排便ケア / 認知症ケア
研究概要

本年度は、昨年度から引き続きで、職員が主体となり対象者の排便状況を把握し、アセスメントを行い、ケアプランの立案・実践・評価・修正を行っていった。さらに、研究者とのカンファレンスを通して評価し、ケアプランの修正を行っていった。今年度は、2事例について介入を行った。
1事例は(約半年の介入)、日常生活動作は自立している方であったが、排便時、トイレに長く入っている、いきむ声が聞こえることなどから非常に苦労して排便を行っているのではないかと介入を決定した。水分、食事、活動、など生活を整える中で自立し排泄行為を行っているためなかなか排便の確認が取れずにいた。しかし、職員の細やかな観察により便が出ていない時は食事の進みが遅かったりするということや「苦痛ないきみ」でなく排便のきっかけであること、飲水が1日1000ccを超えると本人からの便が出ないという訴えの頻度は減った。
さらにもう1事例は、排便状況の変化がなかなか現れず、約1年半の介入を続けた。重度の認知症を有しており、さらに身体状況も車椅子での移動が援助によって可能だが、意志の疎通が難しく、水分量を増やす、活動量を上げる、食物繊維の摂取といった基本的なケアを整えることが難しかった。そのため、下剤の頻度も変化なく、排便状況の改善にまでは至らなかった。しかし、対象者の生活を整えることの重要性は職員の認識として高まったのではないか。また、今後課題となっていくが、認知症を有し、虚弱な高齢者の便通を整え、体調管理していくには職員のきめ細やかな観察と忍耐強く対応するケア力が求められることがわかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 認知症対応型共同生活介護(GH)入居者における排便ケアに関する1考察2014

    • 著者名/発表者名
      吉原悦子、丸山泰子、石井美紀代、原等子
    • 学会等名
      第15回日本認知症ケア学会学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20140531-20140601
  • [学会発表] 認知症高齢者の排便状況改善に向けたかかわりー2013

    • 著者名/発表者名
      吉原悦子、丸山泰子、石井美紀代、原等子
    • 学会等名
      第14回日本認知症ケア学会学術集会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20130601-20130602
  • [学会発表] Awareness of group home staff using laxatives for demented elderly individuals2013

    • 著者名/発表者名
      Etsuko Yoshihara,Yasuko Maruyama, MIkiyo Ishii,Naoko Hara
    • 学会等名
      ADI第28回アルツハイマー病国際会議
    • 発表場所
      台北
    • 年月日
      20130418-20130420

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公開日: 2015-05-28  

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