研究課題/領域番号 |
23593491
|
研究機関 | 日本赤十字九州国際看護大学 |
研究代表者 |
姫野 稔子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 准教授 (50364188)
|
研究分担者 |
小野 ミツ 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60315182)
稲留 由紀子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 助教 (20441876)
孫田 千恵 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80389501)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2015-03-31
|
キーワード | フットケア指導者養成 |
研究概要 |
先行研究において高齢者の足部の実態を改善し、ADLの自立に不可欠な立位・歩行能力を改善するフットケアの効果を検討した。ケアの実施は看護師および高齢者自身が行ったが、いずれも足部の変調の改善や角質化の消失、足底部の触圧覚の向上、末梢血液量の増加、足底部表面皮膚温度の上昇がみられ、ひいては立位・歩行能力の向上も認められた。また、高齢者自身に足部の変化の認知や肯定的な心理的変化、行動の変化もみられた。さらに、高齢者が実施するフットケアの習得プロセスには6週間が必要であり、各プロセスにおける介入指導の要点も明らかとなった。これらの結果を介護予防事業所の研修会で講演を行い、高齢者に介入できる指導者の育成および介入の実施について提案を行い、希望する施設を募集した。その結果7つの施設から参加の申請があり、現在、施設と調整を行いながら選択をしている。また、同時に指導者育成のためのマニュアルを作成している途上である。5月から6月の間に足部に関する専門知識および高齢者の指導方法、実技の実施を行い、7月から実際に介入を開始る予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究者が所属している地域の市役所とタイアップして平成23年の4月に開始する予定であったが、震災の影響で予算が滞り始められなかったことが原因である。しかしながら、昨年度末にやっと介護予防事業の説明が可能となり、そこで介護予防事業との抱き合わせあるいは単独でのサービスとして提案することができた。それ以降は申請も多く、順調である。
|
今後の研究の推進方策 |
フットケア介入指導者育成のためのマニュアルを作成している途上である。平成24年5月から6月の間に足部に関する専門知識および高齢者の指導方法、実技の実施を行い、7月から実際に介入を開始する予定である。
|
次年度の研究費の使用計画 |
分析用の統計解析ソフトおよび皮膚表面温度測定用のサーモグラフィー、フットケア用グッズもろもろを購入予定である。次年度に持ち越した研究費に関しては、研究対象者が所属する施設への交通費に充てる予定である。
|