研究課題/領域番号 |
23593495
|
研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
山下 一也 島根県立大学, 看護学部, 教授 (30210412)
|
研究分担者 |
松本 亥智江 島根県立大学, 看護学部, 准教授 (70262780)
橋本 道男 島根大学, 医学部, 准教授 (70112133)
|
キーワード | 認知症 / 食事栄養 / 地中海式食事 / エゴマ油 / 地域在住一般高齢者 |
研究概要 |
平成23年11月にこの研究のエントリーをして、エゴマ油を摂取している住民、介入群(22名、平均年齢69.5±0.8歳)と普段通りの食生活をしている住民、対照群(13名、平均年齢70.4±1.1歳)の2群に分類し、平成25年11月までの2年間の研究を終えた。平成25年11月に認知機能、採血を施行し、2群の比較検討した。尚、介入群の料理教室への参加度はほぼ100%であった。 改訂版長谷川式簡易知能スケールHDS-Rの比較では、介入群の介入前後(2年間)で、28.0±1.8点から29.3±0.9点と有意の上昇が見られたが(いずれもp<0.05)、対照群では、27.3±2.6点から28.1±2.1点と、有意な変化はみられなかった。三二メンタルテストMMSEでも同様の変化がみられた。一方、前頭葉機能検査FABでは、介入前後で、有意な変化はみられなかった。 赤血球脂肪酸分析では、α-リノレン酸濃度が、介入群では0.40±0.20 mol%、対照群では0.22±0.11 mol%と介入群の方が有意に高かった(p<0.01)。 本研究成果から、地域在住一般高齢者への認知機能に対するエゴマ油を使用した地中海式食事の効果が示唆された。
|