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2014 年度 実績報告書

電子蓄積リングからのコヒーレントテラヘルツ光発生の研究

研究課題

研究課題/領域番号 23600008
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

庄司 善彦  兵庫県立大学, 高度産業科学技術研究所, 准教授 (90196585)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード電子シンクロトロン / THz 放射 / コヒーレント
研究実績の概要

本課題は、垂直キッカー電磁石とクロマティシティー変調を用いて波状のビーム(バンチの先頭から尾部にかけて、重心位置が上下する)を作り、準単色の垂直偏光コヒーレント放射を得るというものである。
本件実現の前提となるのは、ベータトロン振動のコヒーレンスの維持であるが、予想に反し、この点に関する研究が困難であり、最終的に解決に至らなかった。その原因は、クロマティシティーにあると推測している。他施設においてはコヒーレンスの維持に成功しているが、それはクロマティシティーがゼロの状態であった。研究の前提である線形モデルでは有限なクロマティシティーでもコヒーレンス減衰はゼロであるが、現実にはクロマティシティーが小さいほどコヒーレンス減衰が小さい。更にクロマティシティー変調によっても、コヒーレンス減衰が起きてしまい、十分なコヒーレンス維持ができなかった。このメカニズムについては、理論的な解明にいたらなかった。
本研究のもう一つのテーマは、研究に必要なビーム力学の要素技術、および要素理論に関するものである。こちらは不十分ながら成果を上げる事ができた。即ち(1) 放射励起によるベータトロン振動のデコヒーレンス、(2)ウェイク場によるデコヒーレンスのの閾値特定と、減衰効果をの除去、(3) 分散部へのエネルギー差を利用した入射技術、(4)クロマティシティー変調によるベータトロン振動位相シフト蓄積の実証、等である。

備考

補助事業期間延長承認:平成26年3月26日

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] DE-COHERENCE STUDY OF BETATRON OSCILLATION FOR THE BEAM SHAPE MANIPULATION2014

    • 著者名/発表者名
      Y. Shoji
    • 学会等名
      5th International Particle Accelerator Conference
    • 発表場所
      Dresden (Germany)
    • 年月日
      2014-06-15 – 2014-06-20
  • [備考] 電子蓄積リングからのコヒーレントテラヘルツ光発生の研究

    • URL

      http://www.lasti.u-hyogo.ac.jp/beam_physics/BeamPhysics/shoji.files/kakenhi11.html

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公開日: 2016-06-01  

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