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2013 年度 実績報告書

離島の子どもの身体観・健康観・医療観と医療環境とのかかわりに関する人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23601016
研究機関札幌医科大学

研究代表者

道信 良子  札幌医科大学, 医療人育成センター, 准教授 (70336410)

研究分担者 加賀谷 真梨  国立民族学博物館, 研究戦略センター, 研究員 (50432042)
キーワード子ども / 身体 / 医療 / 健康 / 離島
研究概要

離島における医療資源の探求及び離島医療のあり方についての検討を次のとおり行なった。第一に、離島社会の医療環境の現地調査を行ない、利尻島と波照間島それぞれの医療施設の概要と各施設で働く医師、看護師、保健師の人数、勤務体制及び勤続年数について施設の責任者にインタビューを行った。同意が得られた医師、看護師、助産師、保健師にもこれまでの経歴や子どもの健康と離島医療に対する考えを聞いた。第二に、島民の健康維持や病気治療に現代医療とは別の立場から何らかの福祉的な役割を果たしているとされる職能者(祈祷師、薬草師、接骨師など)の活動の有無を調査した。第三に、島民の日常的な保健行動、家庭配置薬や売薬、健康器具や健康食品の利用について調べた。この3つの調査の結果をふまえて、何が各離島の医療資源となり得るかを考察した結果、両島において、それは現代医療に限定されていることが明らかになった。平成23~24年度に行った子どもと親世代の身体観・健康観・医療観の調査も継続した。養護教諭とのインタビューも実施し、学校生活における児童のようすを把握した。平成23~24年度の調査結果、および今年度の調査で明らかになったことをふまえて、地域の医療資源を活用しながら、いかなる医療環境を整えることが可能かを検討した。成果は日本とアメリカにおいて、学会の口頭発表を通じて公表した。平成26年度以降は、日本の離島で生活する子どもたちが、自分や他者の身体・健康・医療に関する知識と行動パターンを獲得していく過程を、子どもを取り巻く社会・文化的環境や、離島の医療環境との相関において明らかにすることにしている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 人間の文化的多様性を理解する-医学・医療系大学教育における文化人類学の貢献2013

    • 著者名/発表者名
      道信良子
    • 雑誌名

      医学教育

      巻: 44(5) ページ: 274-278

    • DOI

      http://jsme.umin.ac.jp/mzn/4405_mag.html

    • 査読あり
  • [学会発表] Body, Health, and Medicine through the Eyes of School Children in Japan2014

    • 著者名/発表者名
      Michinobu, Ryoko
    • 学会等名
      The Society for Applied Anthropology
    • 発表場所
      Albuquerque
    • 年月日
      20140318-20140322
  • [学会発表] Friction in values as represented by children’s body2014

    • 著者名/発表者名
      Kagaya, Mari
    • 学会等名
      The Society for Applied Anthropology
    • 発表場所
      Albuquerque
    • 年月日
      20140318-20140322
  • [学会発表] 沖縄島嶼部の子どもの民族誌―身体観・医療観に着目して2013

    • 著者名/発表者名
      加賀谷真梨
    • 学会等名
      比較家族史学会
    • 発表場所
      茨城キリスト教大学
    • 年月日
      2013-11-16

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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