研究課題/領域番号 |
23601024
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研究機関 | 白梅学園大学 |
研究代表者 |
草野 篤子 白梅学園大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00180034)
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研究分担者 |
汐見 稔幸 白梅学園大学, 公私立大学の部局等, 教授 (70146752)
松本 園子 白梅学園大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40085543)
金田 利子 名古屋芸術大学, 人間発達学部, 教授 (60086006)
源 証香 白梅学園短期大学, その他部局等, 講師 (00460288)
加藤 洋子 洗足こども短期大学, その他部局等, 准教授 (40455019)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 保育所 / 育児・子育て / 母子の孤立 / コミュニティーづくり / 園庭開放 / 子育て支援 / 共生 / 認証保育所 |
研究概要 |
平成23年度の研究実績は、上記のように、小平市学園東地区(8町丁)と二つの拠点保育所の地区外居住園児および地域開放事業参加者合計1500名の親に対する「育児・子育て調査」の実施である。1.住民基本台帳の閲覧(1)小平市役所市民課において対象地区内の学齢前の乳幼児の親1250名の氏名と居住地の閲覧および把握に努め、二拠点保育園在園児の親と、それ以外の親との区分し、在園児の親には保育所を通して、その他に対してはメール便でアンケート依頼を行った。また、学園東地区以外から通園している園児および地域開放事業参加者を加え、総計1500名のアンケート調査依頼者を確定した。(2)育児・子育てアンケートの依頼(3)アンケートの回収と整理および集計作業(依頼数1500、回収数570、回収率38%)(4) 全体単純集計とともに所属別単純集計の整理と集計表作成(5) 自由記述記載欄の整理とクロス集計項目の選択 以上の通り、2012(平成23)年度は本研究の基礎となる「育児・子育て調査」は回収数570、回収率38%という高率で実施できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
申請当初の研究実施計画に照らし合わせると、進行はやや遅れている。当初計画は平成23年度当初から動き出した場合で作成してしまったが、実際に科研費採択が決定したあとに、出発点となる住民基本台帳の閲覧申請となったことから、出発点で約4ヶ月の遅れとなったこと、さらには集計作業が予想以上に時間を要したこと等があげられる。しかし、本研究の基礎となる「育児・子育て調査」が回収数570、回収率38%という高率で実施できたことは貴重である。それも、拠点となる二保育所園児、同保育園の地域開放事業利用児、他保育園・幼稚園在園児、在宅児といった各所属の親から、それぞれ100を超えるバランスよい回答を得ることができたことは、今後の分析を進めて行くうえで有効である。
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今後の研究の推進方策 |
申請段階での研究計画は基本的には変更はない。しかし、研究の遅れを含め、多少修正を要する方向で、2012(平成24)年度の研究費申請をしている。(1)当初の申請段階では、小平市学園東部地区の乳幼児を抱えた住民に対する広報紙 を年3回発行配布するとしていたが、現実問題として学生アルバイトの力を借り ても直接配布は困難であり、メール便での年2回の送付とすることとした。(2)当初は、今回実施した「育児・子育て調査」は報告書は発行せず、3年間の本研 究最終段階で、1974年との比較研究と、重点地区内の育児・子育て家庭に対する 様々な働きかけ結果との効果測定調査を実施し、それとの比較も含めた報告書を 発行する予定であった。しかし、先に実施した調査の集計・分析の遅れ、子育て 家庭への働きかけの頻度等の減少で、果たして2013(平成25)年度末の段階でも 効果測定をはかることに無理が生じるとの判断から、本研究を2014(平成26)年 度以降に継続していくことを視野にいれ検討している。 その他、基本的な研究推進方策には変更はない。2012(平成24)年度は前年度に 引き続き、クロス集計にむけ検討を進めるとともに、調査対象となった学園東地 区に居住する学齢前の子を持つ家庭に報告を兼ねた広報紙第1号を送付する準備 に入っている。
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次年度の研究費の使用計画 |
育児・子育て情報の提供や、調査に基づく調査分析と、報告書作成に重点を置き、研究目的の遂行に力を注ぎたい。よって、次年度の研究費の使用については、以下のように計画している。調査報告書の発行220000、広報誌の発行200000、広報誌送料220000、謝金150000、視察研修450000等。
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