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2013 年度 実績報告書

酵素および生物機能高度化によるバイオエタノール高効率生産酵母の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23603003
研究機関京都大学

研究代表者

小瀧 努  京都大学, エネルギー理工学研究所, 准教授 (70170264)

キーワードバイオエタノール / 酵母 / キシロース / タンパク質工学
研究概要

高効率なキシロースからのエタノール生産を目的として、タンパク質工学的手法によりキシロース代謝関連酵素の補酵素要求性を変換した酵素の作成に成功している。すでに行った一連の研究結果により、補酵素としては、NAD+/NADH系よりNADP+/NADPH系を用いる方がエタノール生産効率の効率化が達成できることが示唆されているので、キー酵素ですあるキシロースレダクターセ(XR)およびキシリトール脱水素酵素(XDH)について、部位特異的変異を導入し、完全にNADPHあるいはNADP+依存型となった変異酵素の構築を行った。これらのNADPH完全依存性XRおよびNADP+完全依存性XDHとを種々の組み合わせにより酵母内で発現させることにより、エタノール変換効率の更なる効率化が認められる結果を得た。また、キシロースの酵母への取り組み能を増強する目的で、キシロース発酵酵母であるPichia. stipitisのキシローストランスポーターおよびその関連遺伝子と推測した多くの遺伝子を、S. cerevisiaeに導入してキシロース消費の加速効果を比較したところ、それらのうちXUT1およびSUT1遺伝子の発現が最も効果のあることを明らかにした。さらに、ペントースリン酸経路に関与する4つの酵素遺伝子(PKI1, RPE1, TAL1, TKL1)を同時に高発現させることにより、機能変換酵素(XRおよびXDH)の発現に加えて、ペントースリン酸経路関連酵素遺伝子の高発現によりキシロース発酵速度が大幅に増加することを明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Boost in Bioethanol Production using Recombinant Saccharomyces cerevisiae with Mutated Strictly NADPH-Dependent Xylose Reductase and NADP+-Dependent Xylitol Dehydrogenase2013

    • 著者名/発表者名
      Khattaba、S.M.R., Saimura, M. and Kodaki, T.
    • 雑誌名

      J. Biotech.

      巻: 165 ページ: 153-156

    • DOI

      10.1016/j.jbitech.2013.03.009

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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