• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

伝統工芸における日本的グラフィック表現の展開について

研究課題

研究課題/領域番号 23611013
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

中野 仁人  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (10243122)

キーワードデザイン / 伝統工芸 / 図案 / 京都 / グローバル / 文化
研究概要

2年にわたって伝統工芸をめぐる資料収集、工房訪問、職人へのインタビュー、ディスカッションをおこなった。そして、工芸品を撮影し、そのうちの365点を京都新聞紙上に連載、その後、25年10月に書籍として出版した。
また、京都の伝統工芸工房と連携し、あらたな購買層獲得のために商品の企画・デザインを提案した。工房を訪ね、その技法の特質とそれによって生み出される工芸品の特徴について調査分析を重ねた。それと同時に工芸品をめぐる市場調査をおこない、今求められる工芸品の価値について検討を進め、その後、複数の工房を横に繋げるかたちでブランドを想定し、ブランドイメージにあったデザインを構築、実際の工芸品を作り上げるプロジェクトを展開した。とくに注目したのは、高価で特別なものとしての伝統工芸品ではなく、現在の日常生活の中で活きるモノとしての伝統工芸技法の活用である。生活になじみ、使う喜びを感じられるものづくりを目標に、商品の企画構想を練った。その間に、協力頂く4つの工房(京瓦、金彩、錺金具、唐紙)と密に連携し、方向性について検証を進め、デザインの提案、製作技法の検討をおこなった。こういった一連の流れは、伝統工芸工房における新しいデザインプロセスの導入の可能性を示唆することとなった。また、作品を展示およびカタログにまとめることにより、事業をわかりやすく視覚化することが出来た。さらに、シンガポールにおいて、展覧会と共にシンポジウムをおこない、いずれの国においてもグローバルなものづくりを目指すには、まず自国で培われてきた文化や伝統技術を再検証し、それを現代の世の中にあった形で展開することが重要であるという認識を再確認した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 図書 (2件)

  • [図書] 工芸の四季~愛しいもののある生活2013

    • 著者名/発表者名
      中野仁人・澤田美恵子
    • 総ページ数
      216
    • 出版者
      京都新聞出版センター
  • [図書] 紙ー昨日・今日・明日2013

    • 著者名/発表者名
      中野仁人・伊部京子・並木誠士・鈴木佳子・田村正
    • 総ページ数
      172
    • 出版者
      思文閣出版

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi