研究課題
本応募研究課題は,工業製品,立体造形などにみられる造形デザイン(とりわけ意匠曲面)の 感性的類似度を定義し,造形デザインの感性的分類,検索,内挿,外挿を可能にすることを目的とし,究極的にはコンピュータによるデザイナ感性の創発をみることを目的とした.次の研究項目を設定した.(研究項目1)曲面の「曲がり具合の味わい・ボリューム感」を変化させながら提示できる装置を構築する.(研究項目2a)研究項目1の装置を用いデザイナによる3次元造形の感性の幾何学的特徴を解析 しモデル化する.(研究項目2b)研究項目1の装置およびデザイン動作をセンシングする装置を用い,デザイナに よる3次元造形動作の運動的特徴を解析しモデル化する.(研究項目3)研究項目2aおよび2bの結果を用い,造形デザインの幾何学モデルを実装したデザ イナ感性を理解するCADシステムを構築する.上述の研究項目それぞれにおいて,期待通りの成果を得た.研究項目1に関しては曲面の曲がり具合の味わい,ボリューム感を変化させつつ提示する装置を作成した.研究項目2aおよび2bに関しては,デザイナによる評価及び動作解析を行った.研究項目3に関しては新たなデザイナ感性モデルを構築し,次の研究の基礎とした.
すべて 2013
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
Int’l J. Innovative Computing, Information and Control
巻: 1 ページ: 1-2