メンタルモデル構築法として、下記の原則を得て、有効性確認の調査を実施した。評価対象者であるUIデザイナーやユーザビリティエンジニアから、業務上有効とのコメントをもらった。ただ、一部からより具体的にわかりやすくまとめてほしいとの要望があった。今後更に使いやすいものにしてゆきたい. (1)GUIの最初か途中の画面にシステムの構造の概要が分かる情報を提示する→トップダウン的にStructural Modelを構築させる. (2)各画面において提示情報を理解させる→見易く,分かりやすい用語やレイアウトを使う. (3)各画面において,置かれている状況を理解させる→一貫性,手がかり,文脈により状況を理解することができる. (4)各画面間あるいは画面内の要素間の関係を理解させる→ 手がかり,情報間の関係付け(マッピング)により関係を明確化させる. GUIデザインコンセプトにより,逐次型情報提示と並列型情報提示の方法を決め,Structural とFunctional Modelの構成に対応させる. (5)操作の確認としてフィードバックを与える→Functional Modelを確実にするため重要な要素である. 最終年度の実験として、台湾と日本の学生を対象にメンタルモデルを活用した各種操作実験を行った.結果は次のとおりである. (1)メンタルモデルのマクロレベル→ミクロレベルへの移行時での検討事項→機能選択時がネック,シーケンス→用語がネック.手がかりが重要(ナビゲーション機能) (2)システムの振舞予測とシステム要素間の相互作用が重要→使用経験のある場合. 表示の理解,状況の理解,プランニングが重要→使用経験が浅い場合
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