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2012 年度 実施状況報告書

感性の観点からみた好ましい高齢者のためのパーソナル移動補助機器のあり方

研究課題

研究課題/領域番号 23611023
研究機関九州大学

研究代表者

田村 良一  九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 准教授 (20253544)

研究分担者 平井 康之  九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 准教授 (10336084)
キーワードデザイン / 感性 / 高齢者 / パーソナル移動機器 / サービス
研究概要

今年度は、研究代表者がサバティカルを取得し、米国(イリノイ工科大学 Institute of Design)に滞在していたことから、研究代表者と研究分担者で作業を分けて研究を行った。
具体的には、研究代表者が1)感性シートに関連する先行研究の調査、2)サービスに関連する先行研究の調査、3)サービスに関連する過去に実施した調査結果の整理、4)サービスに関する国際会議への参加の4つ、研究分担者が5)本研究で提案しようとする調査手法の一つである「感性シート」の本研究テーマへの有効性のための高齢者を対象とした調査、の5つを行った。
1)については、「感性シート」に関連がある先行研究を調査し、本調査手法の独自性、検討事項などを明らかにした。2)については、パーソナル移動補助機器を利用して移動する過程をサービスの一つとして捉え、サービスプロセスに関する先行研究を調査し、移動に係るサービスデザインの留意点を抽出、整理した。3)については、パーソナル移動補助機器を利用した移動のサービスデザインへの展開を想定して、過去に実施した調査結果を、サービスプロセスのあり方、利用者がサービスプロセスにおいて得た満足のあり方の2つの観点から整理し、2件の論文投稿を行った。4)については、ISIDC 2012(International Service Innovation Design Conference 2012)に参加し、高齢者、移動をキーワードとする研究事例の調査を行った。5)については、昨年度に引き続き、パーソナル移動補助機器を構成する主要な製品である「杖」を評価対象として、「感性シート」の有効性と改善点を明らかにするため、高齢者3名を対象とした調査を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

これまでに実施した「感性シート」の精緻化のための高齢者を対象としたプレ調査結果の十分な整理や、「感性シート」に関連する先行研究の調査結果との比較検討が十分にできていない。
また、エモーショナルデザイン開発に向けてのガイドライン作成のためのワークショップ、ヒアリング調査が実施できていない。

今後の研究の推進方策

これまでに実施した「感性シート」を用いたプレ調査の結果を踏まえ、その理由にかかわらずパーソナル移動補助機器を利用している高齢者、また今後の利用が見込まれる高齢者を被験者としたエモーショナルデザインのワークショップおよびヒアリング調査を行い、高齢者を対象とした移動補助機器をデザインする際の留意点を明らかにする。また、その結果を踏まえ、ケーススタディとしてパーソナル移動補助機器を構成する主要な製品である「杖」のデザイン提案を行う。
移動に関するサービスについては、今年度の取りまとめの結果(サービスプロセスのあり方、利用者がサービスプロセスにおいて得た満足のあり方)を踏まえ、高齢者を対象としたアンケート調査を行い、今後の移動に関連するサービスデザインを検討する際に資する指針を導出する。

次年度の研究費の使用計画

次年度の研究費は、感性シートに係る調査では、エモーショナルワークショップおよびヒアリング調査における被験者および研究補助者への謝金、モデル作成のための材料費として使用する。
また、サービスデザインに係る調査では、アンケート調査票の印刷費、被験者および研究補助者への謝金として使用する。

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公開日: 2014-07-24  

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