研究課題/領域番号 |
23611026
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研究機関 | 公立はこだて未来大学 |
研究代表者 |
迎山 和司 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (20363715)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | デザイン / インタラクション |
研究概要 |
本研究の目的は、外装(ケース)によってその機器の操作が理解できるよう、基本形状の体系化を行うことである。このため初年度はケースを制作するための3Dプリンタを導入し様々な形の外装を出力した。最終的には立方体、円錐、円柱、球のプリミティブ形状の外装を3Dプリンタで出力し、その中に自作した加速度センサを取り付けた無線装置を内蔵した。 プリミティブ形状らは被験者を募り、自由に動かしてもらった。その際、ビデオ撮影による被験者の行動とプリミティブ形状に内蔵された加速度を記録した。 実験の結果、各プリミティブ形状に特有の加速度センサの波形パターンが現れることを確認した。しかしながら加速度センサでは触れる検出が出来ないので、持ち方をはっきりと検出することが出来なかった。これは今後検討する。具体的には自作センサの小型化、タブレット端末の併用などを考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
立方体、円錐、円柱、球のプリミティブ形状の外装を3Dプリンタで出力し、それらを動かした被験者の行動をビデオ撮影と加速度センサによって記録したので、順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
加速度センサを外装に内蔵して動きを記録した。その結果、外装の表面を触るなどの細かい検出などは記録できないとわかり、今年度はビデオ撮影も併用した。このように一つのセンサだけでは限定されすぎているので、今後はセンサを併用することを考える。このために今年度は自作センサと記録ソフトウェアのさらなる改良をする。特に記録した結果が分析しやすいようなることを検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度は内蔵するセンサの小型化と省電力化を行う。また、センサを内蔵した装置ではない方法の検討も始める。具体的にはタブレット端末を操作台にしてその上に3Dプリンタで出力した形状を置き、それがタブレット画面表面の静電容量センサの特性を活かして反応するようにして記録できるようにすることを考えている。
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