研究課題/領域番号 |
23611026
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研究機関 | 公立はこだて未来大学 |
研究代表者 |
迎山 和司 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (20363715)
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キーワード | デザイン / インタラクション |
研究概要 |
本研究の目的は、外装(ケース)によってその機器の操作が理解できるよう、基本形状の体系化を行うことである。 昨年の初年度はケースを制作するための3Dプリンタを導入し様々な形の外装を出力した。最終的には立方体、円錐、円柱、球のプリミティブ形状の外装を3Dプリンタで出力し、その中に自作した加速度センサを取り付けた無線装置を内蔵した。これを用いて実験を行ったが取り扱いに不便を伴った。 このため2年目の本年度は無線装置の改良を行った。具体的には加速度センサやバッテリそして無線モジュールなどを実装できる基板を制作し、装置全体を45mmx28mmx30mmの大きさにしてコンパクトにした。さらに、プリミティブ形状の外装にこの装置をそのままはめ込みやすくして扱いやすくした。このことによって、組み込む無線装置とそれを内側で支える部分は共通化されたので、外装の形状を様々につくってもすぐに新しい形状をためせるようになった。 また3つ同時に動かして動作できるようにした。具体的には3つの無線装置を同時に動かしても1つのコンピュータで受信できるようになったため被験者一人に対して実験を途切れさせることなく動作を記録できるようになった。これによって実験の進め方が向上することになった。 今後はこの無線装置とビデオ撮影を併用して各プリミティブ形状によって具体的にどのように動かし方がかわるかを再び実験する。そしてその結果を整理して本年度後期に研究成果として論文にまとめる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度でまず最初のプリミティブ形状を外装の出力しそれらをもとに実験をした。 今年度でその実験で判明した装置の不具合を検討し、改良を行った。 次年度におけるまとめの実験の準備ができたため順調であると判断している。
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今後の研究の推進方策 |
改良した無線装置とプリミティブ形状の外装を用いて、再び被験者を募った実験をする。 この実験で得られた記録を分析し、結果をまとめて論文にする。 まとめた論文は適切な学会あるいは研究会にて発表を行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
実験結果のまとめと成果発表のために、被験者をともなった実験と学会等に参加する。 このため、必要に応じて学会等への参加旅費や被験者への謝金として本研究費を利用する。
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