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2012 年度 実施状況報告書

自己言及型セルオートマトンによる多段階創発システムのデザインと実装

研究課題

研究課題/領域番号 23611027
研究機関公立はこだて未来大学

研究代表者

中島 秀之  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, その他 (80344224)

研究分担者 由良 文孝  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (90404805)
キーワード完全フラクタルネットワーク / 多段階創発 / 進化型自己言及ネットワーク
研究概要

多層の創発システムを実現することを目標としている.一般的な創発を進化計算で生み出すことは計算量の問題から非現実的である.そのため更に探索空間を制限する初期構造を探していたが,Complete Fractal Network (CFN) という概念を生み出すことが出来た.K-CFNは完全結合のK個(Kは2以上ならいくらでも良い)のクラスターを再帰的に(フラクタルにするためには無限階層)結合してできるネットワークである.いくら大きくしてもノードの次数がKを超えないため,物理的に実装可能であるという性質を持つ.これを利用して4-CFNを2次元セルオートマトンに展開し,当初予定であった進化型自己言及セルオートマトン上での実験準備ができた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

データ構造として完全フラクタルネットワーク(CFN)にたどり着いたことは大きな進展である.我々が調べた範囲では,このネットワーク構造自体が新規性を持つものである.特に,4クラスターを基本とする4-CFNネットワークは2次元セルオートマトンへの写像を持つ為,進化型自己言及オートマトンという,当初設定した枠組みの上での実験が開始できることになった.

今後の研究の推進方策

いよいよ進化計算による創発の実験に入る.先ずは1段目の創発が目標であるが,1段目が創発した後,それらを部品として整列させ,2段目に向かうための手法も考えておかねばならない.
エネルギーを色付けしてクラスター生成を促進する方法や,分散コンピューティングで使われているアノニマスネットワーク上でのリーダー選出アルゴリズムやプロセッサへのユニークな番号付けのアルゴリズムなどの応用を試してみる予定である.

次年度の研究費の使用計画

具体的な実験プラットフォームが設計できたので,最終年度はこの上での創発実現に向けた実験が中心となる.そのため,関連分野の研究者とのミーティングなどの旅費が増える見込み.また,今年度の成果を国際ワークショップに投稿したのでその発表旅費にも使用する.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 箱とバスケットと玉の系におけるソリトン解2012

    • 著者名/発表者名
      由良文孝
    • 雑誌名

      九州大学応用力学研究所研究集会講究録

      巻: 24AO-S3 ページ: 156-161

    • 査読あり
  • [学会発表] 箱とバスケットと玉の系におけるソリトン解について2012

    • 著者名/発表者名
      由良文孝
    • 学会等名
      日本応用数理学会2012年度年会
    • 発表場所
      稚内
    • 年月日
      20120828-20120829

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公開日: 2014-07-24  

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