研究課題/領域番号 |
23611032
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
串山 久美子 首都大学東京, システムデザイン学部, 教授 (30453038)
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研究分担者 |
馬場 哲晃 首都大学東京, システムデザイン学部, 助教 (30514096)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | インタラクティブ / インタフェース / デジタルサイネージ / タンジブル / 触覚 / ディスプレイ / メディアアート |
研究概要 |
23年度は、(1)インタラクションのある視触覚ディスプレイの最適化のためのユニット化、小型化の技術的な開発とディスプレイのデザインとソフトウエア開発をおこなった。具体的には、サイネージのための9インチサイズの小型ディスプレイの開発をおこなった。(2)ディスプレイにあったソフトウエア開発では、ディスプレイ上の画像をキャプチャできるソフトウエアの開発をおこなった。そのディスプレイにあったコンテンツのソフトウエア開発とコンテンツ作成を行った。(3)体験者の人間工学的データの検証として、ヒト手掌部における温度感覚特性の評価及び二点温度刺激の刺激間距離と温度感覚識別特性の関係についての冷温感覚の検証と、これまでの視覚のみのディスプレイと比べて、デジタルサイネージとして有効であるかどうかのデータ収集をアイマークレコーダーとヒアリング調査をおこなった。(4)子供や障害者に対して触覚に関する検証として、国立特別支援教育総合研究所の常設展示を行い来館者にヒアリングをした。また、一般公開の展示として、2011年10月20-22日ASIAGRAPH2011,DCEXPO2011日本科学未来館にて3日間の連続展示を行い感想を収集した。各技術的基盤の実験を進めることを通じて情報工学と表現の基礎的な研究を行い、研究成果としてACM.Siggraph Emerging Technology採択や,11件の国際会議発表,18件の国内会議発表などを行った。当初の計画を元に、計画通り以上の研究の実績を上げている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
23年度は、(1)インタラクションのある視触覚ディスプレイの最適化のためのユニット化、小型化の技術的な開発とディスプレイのデザインとソフトウエア開発をおこなった。具体的には、サイネージのための9インチサイズの小型ディスプレイの開発をおこなった。それを元により携帯できるサイズのディスプレイも設計されており、十分な研究が達成できた。(2)ディスプレイにあったソフトウエア開発では、ディスプレイ上の画像をキャプチャできるソフトウエアの開発をおこなった。そのディスプレイにあったコンテンツのソフトウエア開発とコンテンツ作成を行い、外部での実装展示で、一般の方にヒアリングしており、十分研究は達成できている。(3)体験者の人間工学的データの検証として、ヒト手掌部における温度感覚特性の評価及び二点温度刺激の刺激間距離と温度感覚識別特性の関係についての冷温感覚の検証と、これまでの視覚のみのディスプレイと比べて、デジタルサイネージとして有効であるかどうかのデータ収集をアイマークレコーダーとヒアリング調査をおこなった。検証においても十分達成できた。(4)子供や障害者に対して触覚に関する検証として、国立特別支援教育総合研究所の常設展示を行い来館者にヒアリングをした。また、一般公開の展示として、2011年10月20-22日ASIAGRAPH2011,DCEXPO2011日本科学未来館にて3日間の連続展示を行い感想を収集した。各技術的基盤の実験を進めることを通じて情報工学と表現の基礎的な研究を行い、研究成果としてACM.Siggraph Emerging Technology採択や,11件の国際会議発表,18件の国内会議発表などを行った。以上のことにより、研究成果は、当初の計画以上に研究の実績を上げている。
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今後の研究の推進方策 |
24年度は、初年度の開発を引き続き行う。特に、(1)で開発した ユニット型視触覚ディスプレイを使用したデザインの検討や(2)の提示画像の書き換えソフトウエア開発やデジタルサイネージとして、差し替えが容易にできる画像提示ソフトウエアの開発をする。その(1)、(2)に対し、人間工学的なデータ収集と、(4)障害のある方に使用してもらいヒアリング調査をフィードバックし、再度 ディバイス開発に生かす。また、外部企業や研究所との交流を持ち、開発したデジタルサイネージディスプレイや技術やコンテンツが社会でも生かされるよう検討する。まとめとして、随時 論文や実験展示など積極的に外部へ発表を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
24年度は、初年度の開発を引き続き行う。特に、(1)で開発した ユニット型視触覚ディスプレイを使用したデザインの検討や(2)の提示画像の書き換え、デジタルサイネージとして、差し替えが容易にできる画像提示ソフトウエアの開発のための材料費(300,000円)使用する。その(1)、(2)に対し、人間工学的なデータ収集の人件費(200,000円)(4)障害のある方に使用してもらいヒアリング調査をフィードバックし、再度 ディバイス開発に生かす。ヒアリングなどの人件費(200,000円)を予定している。まとめとして、随時 論文や実験展示など積極的に外部へ発表を行う。特に海外学会発表のための渡航及び発表費用(500,000円),総額 1,200,00円の使用を予定している。
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