研究課題
本研究では「かたちを与える対象を「モノ」から「コト」へ拡張する「コトのデザイン」」を次世代デザインと仮定し、デザインを行うことからデザインを学ぶ多様な実践をとおして複数のカリキュラム(教育課程)を開発した。加えて、それらの積み上げから「コトのデザイン」の方法と理論を導出した。第3年次の平成25年度には次の3つの課題を遂行し本研究の目標を達成した。(1)「コトのデザイン」の実践とその省察を実社会へ拡張:前年度までに見いだされた「コトのデザイン」の方法と理論をベースに、大学と社会が連携する「コトのデザイン」の実践とその省察をおこなった。社会の中でデザインを学ぶ2拠点を函館市内に創出し、開発したカリキュラムによるコトのデザインワークショップを実施した。また、デザイン学会大会のプログラムとして、デザイン実務家による実デザイン実践を省察するワークショップを実施。デザイン実践知の探索という観点からコトのデザインの方法と理論に関する議論を深めた。(2)「コトのデザイン」の実践と省察から方法と理論の導出:「コトのデザイン」の方法と理論の議論を進め、学会大会と国際会議で発表、学術論文を発表した。また、実施した全てのデザイン実践と省察のループと見出された知見を俯瞰することから284頁の書物「ことのデザインの学び方」を編纂発行した。(3)次世代デザイン大学院プログラムへのカリキュラムの応用:「コトのデザイン」の方法と理論をもつカリキュラムを応用した大学院レベルの教育プログラムを実施。異なる研究分野や異文化が連携する国際的な学びとしてそれらを実施することから、学際共同教育研究においてデザインを学ぶプログラムとしての「コトのデザイン」の可能性を検討した。京都大学デザインスクールプログラム、和歌山大学デザインクラスター特別講義、佐賀大学医医学部附属病院との看護活動デザインの共同研究として実施した。
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Proceeding of 13th INTERNATIONAL DESIGN CONFERENCE - DESIGN 2014
巻: / ページ: in press
日本デザイン学会第60回春季研究発表大会概要集
巻: 2013 ページ: 3C-04
巻: 2013 ページ: 3C-02
人工知能学会誌
巻: 28 ページ: 886-892
AN10067140