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2012 年度 実施状況報告書

モーションキャプチャデータを用いた生体信号の実時間可視化

研究課題

研究課題/領域番号 23611048
研究機関愛知工業大学

研究代表者

松河 剛司  愛知工業大学, 情報科学部, 講師 (30580518)

キーワードモーションキャプチャ / 3次元コンピュータグラフィックス / 可視化 / 生体信号
研究概要

平成24年度は,HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を用いた可視化結果提示手法の開発,および可視化3DCGモデルの修正を行なった.また研究室学生によるHMD装着時および,HMDを装着しても可視化結果の見やすさの主観評価実験を行なった.
従来の方法(プロジェクター投影や液晶ディスプレイ,タブレット端末)による可視化結果提示方法では,可視化結果を見る為に,被験者は頭の向きや体の向きを変える必要があり,実験動作を行ないながら可視化結果を見るという行為に無理があった.HMD上に可視化結果を提示することで被験者は自然な体の向き,動作で可視化結果を見ることができる.今回の開発ではHMDにEpsonのMOVERIOを用いた.このMOVERIOは透過型HMDの為,HMD上に映像を出力中でも周りの状態を把握できる.このHMDはAndoriodOSで動いている為,Wifiを使用し可視化結果計算PCで計算した可視化結果をHMDに映す手法を開発した.可視化結果がHMD上で正しく表示されているか確認しつつ,HMD上で表示する為の3DCGモデルの修正を行なった.具体的にはモデルの筋肉の視認性を挙げる為,大きさや色を変更した.モデルを修正する際には修正モデルを数種類用意し,それぞれの可視化結果の認識率や遅延などを主観評価による評価を行い,最も評価の高いものを使用することにした.
HMDにおける映像の視認性の評価,および今回の可視化実験のような3DCGモデルの表示方法に関する研究は,GoogleGlassが登場し,今後加速していくであろうHMDの一般化に非常に重要であると考える.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の目的であったiPadなどのタブレット端末や,HMD(MOVERIO)での可視化結果の提示手法の開発は順調であり,またその主観評価を行ないながらの開発によって,実時間で可視化結果を提示する場合はHMDを使用してのものが最も適しているとの結論を得ることが出来た.

今後の研究の推進方策

今後は当初の予定通り,スポーツ動作,介助動作,デザイン評価実験にHMDを用いた可視化手法提示を行い,その提示結果による動作の修正,改善(筋活動度や動作の変化)が行なわれているかを確認し,被験者の主観評価によって可視化提示手法の評価を行なう.

次年度の研究費の使用計画

出張として,国内出張(研究打ち合わせ,学会参加,40,000円),情報収集の為の海外出張(ACM学会主催のSiggraph,300,000円)を行なう.
謝金として実験被験者に謝金(1回1,000円x20回)を支払う.
その他として研究成果を芸術工学会に投稿する(70,000円).

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Motion Analysis of Men-Uchi with Suriashi in Kendo2012

    • 著者名/発表者名
      Haruya Sunada, Kiyoko Yokoyama, Takayuki Hirata, Shinsaku Harada, Tsuyoshi Matsukawa and Hiroki Takada
    • 学会等名
      34th Annual International IEEE EMBS Conference, research posters
    • 発表場所
      San Diego
    • 年月日
      20120828-20120901
  • [図書] ELECTROMYOGRAPHY NEW DEVEROPMENTS, PROCEDURES AND APPLICATIONS2012

    • 著者名/発表者名
      Hiroki Takada(編), Tsuyoshi Matsukawa and Kiyoko Yokoyama(chapter9)
    • 総ページ数
      187
    • 出版者
      Nova Science Publishers, Inc

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公開日: 2014-07-24  

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