人間は報の8割を視覚で得ており、日本人の320万人が色覚障害者であることを鑑み、安全・安心な社会生活を営む上で必要な正しい色情報・パターンに資するツール、色覚バリアフリー照明のスペクトルを開発した。 3種類のLED照明(白:通常光;350 lx、赤;200lx、青;100lx)下でD型強度の被験者の協力を得、石原式色覚検査表とD-15テストを行った。4名の被験者から得られた結果は、石原式正答率60%であった。D-15テストではチャートの中心線を横断する回数が減少し、開発した照明は赤緑式盲(石原式)のみならず、色相が連続して変化するチップの順序の認識(D-15テスト)にも有効であることがわかった。
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