研究課題
基盤研究(C)
本研究は細胞膜伸展刺激により細胞から分泌された化学伝達物質の作用が誘起する細胞容積感受性外向整流性アニオンチャネル(VSOR)活性化機構と、それによる細胞の容積及び形態変化や移動の制御機構の解明を目的とした。研究の結果、分泌されたATPやグルタミン酸の作用により、個々のカルシウムイオン透過型チャネル蛋白質開口部近傍に形成される高カルシウムイオン濃度領域「カルシウムナノドメイン」を介してVSORが活性化されることが明らかになり、細胞の形態変化の際の1細胞上の局所的な容積制御基盤が解明された。また、胎生脳発達過程においてVSORを通じて放出されたタウリンによる神経細胞移動制御機構も明らかになった。
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