研究課題/領域番号 |
23613007
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
吉川 ひろみ 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (00191560)
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研究分担者 |
吉畑 博代 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (20280208)
古山 千佳子 県立広島大学, 保健福祉学部, 准教授 (90280205)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | リハビリテーション倫理 |
研究概要 |
平成23年度は,リハビリテーション専門職のための倫理教育教材開発のための準備を行った。既存の教育状況を知るために,リハビリテーション専門職が集まる研究会等に参加し,リハビリテーション倫理に関心の高い実践家や研究者とコンタクトをとった。次に,英文を含め既存書籍や文献に掲載されている事例をもとに,日本の現状におきかえた事例を新規に64例作成した。事例はすべて,いくつかの経験を複合して作成されたフィクションであるが,十分に実際に起こり得る内容となるよう配慮し,教材としての適切性を優先して作成した。こうして作成した倫理事例集を基に,リハビリテーション倫理に関心の高い実践家や研究者にインタビューを行ったり,ディスカッションを行った。インタビューとディスカッションは,研究者が参加した研究会等の場(作業療法教育学術集会や認知症ケア勉強会等)で行われることもあったが,実践家や研究者が来学して行われる場合もあった(5名)。この研究手続きについては,県立広島大学研究倫理委員会より承認を受けた(承認番号M11-020号)。その結果,研究者が作成した64例の内容が,より教材としてわかりやすく適切なものとなると共に,新たな事例を追加することもできた。現在も,本研究に協力した実践家や研究者から新たな追加事例が提供を得ている。平成24年度に利用する教材の一部を完成することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
既存の倫理教育教材から日本の現場に即した事例集をほぼ完成することができた。
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今後の研究の推進方策 |
倫理教育教材を完成させ,リハビリテーション専門職養成校やリハビリテーション専門職協会等に,リハビリテーション倫理をテーマとした研修会の開催を呼びかける。研究者が勤務する大学で,倫理セミナーを開催する。こうした倫理教育の機会の参加者からのフィードバックを基に教材を改定する。海外の研究者と連携しながら進める。セミナーには海外研究者を招へいする。
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次年度の研究費の使用計画 |
リハビリテーション専門職が倫理的問題への関心を高めるためのシステム構築に向けた活動を行う。ウェブサイトを立ち上げ,倫理的問題への意識の啓発を図る。
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