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2013 年度 実績報告書

ヘルスツーリズムの基盤づくり-地形療法コースの策定-に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23614001
研究機関北海道大学

研究代表者

大塚 吉則  北海道大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (70233187)

キーワード森林浴 / 酸素消費量 / 健康づくり / 歩行運動コース / ノルディックウォーキング / マップ作成
研究概要

初年度は自然環境、特に緑の多い森林環境の中で行う歩行運動の効果を測定するため、千歳市にある泉沢自然の森と緑が豊かで森林浴コースもある北海道大学構内で歩行実験を行った。泉沢自然の森ではデータロガー式(呼吸)代謝計測システム(K4b2)を装着して、通常のウォーキングとストックを用いたノルディックウォーキングを行い、代謝量を測定して両者を比較検討した。その結果、30分間の歩行では、ノルディックウォーキングを行うことにより、通常のウォーキングより、1分当たり約210ml酸素摂取量が増加していた。これは1.2METS(身体活動強度)の増強に相当しており、ノルディックウォーキングの特性が現れている。さらに北海道大学構内で行った実験結果では、歩行運動を繰り返し行う場合、ノルディックウォーキングに快感情の増加や動脈硬化指数の改善が認められており、同じ森林浴を行う場合、ノルディックウォーキングの方が生活習慣病の予防、改善に有効であることが示唆された。
2年目は昨年の研究成果を、International Society of Medical Hydrology and Climatology(ISMH)学術総会(スペイン)で発表した。また、北海道大学内に、森林浴に相応しいルートを探し、距離、歩行時間、運動強度と消費エネルギーなどを測定することにより、4つのウォーキングコースからなる北大森林浴マップを作成した。観光客のみならず、市民の健康づくりにも応用できる成果と考えている。
最終年度は、①大滝ノルディックウォーキングコースで歩行時の消費カロリーを測定し、当地での提供プログラムに反映させた。②定山渓温泉での健康づくりのため、消費カロリーを考慮したウォーキングマップを作成した。
海外からの環境客を誘致するまでには至らなかったが、地元住民、国内観光客の健康づくりの参考となるマップが完成できた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 森林・温泉などの自然を利用した健康づくり2013

    • 著者名/発表者名
      大塚吉則
    • 雑誌名

      温泉科学

      巻: 63 ページ: 265-269

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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