研究課題/領域番号 |
23614002
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
敷田 麻実 北海道大学, 北海道大学観光学高等研究センター, 教授 (40308581)
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研究分担者 |
海津 ゆりえ 文教大学, 国際学部, 教授 (20453441)
西村 千尋 長崎県立大学, 経済学部, 教授 (60237732)
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キーワード | 観光 / ガバナンス / 地域再生 / 観光資源 / 佐世保市黒島 |
研究概要 |
近年、観光を通じた地域振興に対する期待が高まり、多くの地域が観光振興に取り組んでいる。その中で、研究代表者らは「観光の関係性モデル」を提唱し、地域社会が主導的に進める観光のあり方を提案してきた。本研究では、その先行研究に基づき、地域社会が観光のもたらす効果を享受し、新たな地域社会像を提示することを目的に、関係性モデルを精緻化する。具体的には、①観光の成果を地域社会に還元するための評価の仕組み、②中間システムのガバナンスの仕組み、③「交流」(=関係性)の資源化の可能性について検討した。これらを明らかにすることによって、観光振興の理論と実証を結びつけ、社会的流動性が高まる現代において新たな地域社会像の提示を試みた。そして、調査フィールドにおける実証研究では、地域主導の観光まちづくりを推進する地域を対象に、資料収集や聞き取り調査を通じて、成功要因やガバナンス構造などを明らかにした。それらを連携研究者や調査対象地域の地域アクターも参加した共同研究会で議論することで、現状の地域ガバナンス形成過の理論化とモデルの実証を図り、関係性モデルの精緻化に結びつけた。
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