研究課題
本研究では,2007年1月に世界文化遺産暫定登録リスト入りした「長崎の教会群」を事例に,長崎におけるキリシタン文化がヘリテージかされていく過程を検証し,ヘリテージ化したキリシタン文化が長崎のロカリティとして商品化されていく動態の解明に取り組むとともに,キリシタン・ツーリズムが地域文化や住民のアイディンティティの構築にどのような影響をもたらすのか,実証的な解明を行った。平成23~25年度の研究成果は以下の通りである。1)収集資料の分析と研究のフレームワークの提唱:宗教の観光資源化にともなう聖地の変容に関する理論的枠組みの提唱を宗教学者,社会学者,人類学者と協同で行い,その成果を単行本として刊行した(山中弘編『宗教とツーリズム』,山中弘ほか編『聖地巡礼ツーリズム』ほか)。2)現地調査の実施:3か年にわたり,フィールドワークを行った。長崎の教会群をめぐる世界遺産運動および長崎巡礼の主要アクターに対する聞き取り調査を実施した。3)研究成果の公開:研究成果は,IGU(国際地理学連合)の本大会(2012年;ケルン),地域大会(2013年;京都),都市地理学コミッション(2011年;カンタベリー)や日本地理学会など国内外の学会において口頭発表するとともに,学術論文のかたちで公開した(例えば,『観光戦略としての宗教-長崎の教会群と場所の商品化-』(単著),『Geography of Religion in Japan』(単著)など)。4)研究成果の社会還元:東京都目黒区の市民講座(目黒シティカレッジ)や高大連携事業における研究紹介などの場において,研究成果の紹介・普及に努めた。
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