国有林において2005年から開始された「レクリエーションの森のリフレッシュ対策」の下で進められている多様なパートナーシップ形成による新たな管理運営体制の構築に向けた取組の実態を明らかにし,今後のレク森のあり方について考察した。その結果,レク森の設定見直しが全国的に進んだこと,またリーディング・プロジェクト(LP)を通じて新たな体制整備が実践されたことは評価できる。しかし,LP以外の成果は少なく,協議会の設置も遅れている。森レクエリアの管理に地域の協力を得るためには,そこが地域づくりや地域課題の解決に位置づけられていることが重要である。よって国民参加の森づくりと森レク事業との連携は有効だろう。
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