研究課題/領域番号 |
23614015
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
岩崎 邦彦 静岡県立大学, 経営情報学部, 教授 (40315213)
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研究分担者 |
藤澤 由和 静岡県立大学, 経営情報学部, 准教授 (70387330)
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キーワード | おもてなし / インバウンド / 国際比較 / 観光 / マネジメント戦略 |
研究概要 |
本研究は、わが国のインバウンド観光を国際的な視座より展開していくために、受け手である消費者のコンテクストに応じた「おもてなし」をはじめとするわが国独自の様々な観光コンテンツの充実とその提供による、訪日観光客の満足度を高める国家レベルでの政策展開、さらには組織レベルでのマネジメント戦略が必要であるとの基本設定に基づき、未だ明らかにされていない「おもてなし」の概念の定義と規定要因を明らかにし、測定手法の開発とそれを用いた国際比較を通して、国際社会におけるわが国の現状とその特徴を定量的に明らかにすることを目的とするものである。 そこで本年度においては、前年度に引き続き「おもてなし」の概念化、およびその定量的把握の検討を行った。具体的には経営学、商学、社会学、地理学、経済学、健康科学などの各領域における研究成果を踏まえ、さらには観光業に関わる国内外の関係者へのヒヤリングおよびインタビュー調査を実施した。 さらに上記の検討によって抽出された「おもてなし」の概念構成やその規定要因などに基づき調査票の検討を行った。なお、本調査においては、国際比較を視座に入れているため、当該研究課題において関連する、先行研究および当該課題に関しての研究実績を要し、データの構築が進められている諸機関などとも意見交換を実施し、国際比較研究により活用しうるデータ構築の方法と内容の検討を行った。 また実施する調査準備として、既存データを加味した形で、調査対象国の絞り込み、調査項目の検討、および比較対象国における観光の独自性およびそのコンテクストの検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度においては、当該研究の国際比較を可能とするための検討を中心に行った。具体的には、本研究において実施する予定の定量的なデータ構築に際して、国際比較可能な形での「おもてなし」の概念規定に関する 検討、当該概念の把握に際しての定量化に向けた調査ツールの確定、調査実施に向けた準備がほぼ完了した。 国際比較を可能とする「おもてなし」の概念規定に関する検討に関しては、本年度において、国内外の文献、および国内外の関連する専門家、および機関、組織に対するヒヤリング およびインタビュー調査などを実施することによりほぼ終了している。 調査ツールに関しても、調査対象国において国際比較可能な形での項目検討が終了しており、また調査項目の確定とチェック、作業段取りの選定、データ解析なども終了し、実際に調査を実施する外部機関との調整作業も終了している状態にある。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、最終年度にあたるため、本研究の取りまとめを行うために、本年度に準備が終了している、「おもてなし」概念を軸とした、国際比較調査を実施することを予定している。また、得られたデータに関しては、定量的な解析が可能となるようデータセットを構築し、取りまとめに向けて解析を進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度は、国際比較調査を外部の専門機関に委託して実施するための費用を予定している。また、調査結果に関して、国内外の研究協力者らと協議するための、旅費および会議費を計上する予定である。
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