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2013 年度 実施状況報告書

競争と協働のバランスを活かした観光まちづくりに関する社会学的実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 23614020
研究機関専修大学

研究代表者

金井 雅之  専修大学, 人間科学部, 教授 (60333944)

キーワード観光まちづくり / 温泉地 / 社会関係資本 / 社会学 / 調査票調査
研究概要

3年目にあたる平成25年度は,全国調査の調査内容の検討のために,先行調査に含まれていなかった国内各地域の視察と関係者からの聞き取りを引き続きおこなうとともに,東アジア・東南アジアにおける観光客の交流の分析,および特にベトナムにおける観光まちづくりの実情の視察もおこなった.これは,これまでの国内各地の観光まちづくりのフィールド調査において,急増する訪日外客,特にアジア諸国からの観光客への対応が,少子化による国内市場の縮小の流れの中で今後の観光地の存亡にかかわる重要な戦略判断として浮上しつつあることが明らかになってきたからである.東アジア・東南アジア地域における観光移動についての統計的分析から明らかになったのは,日中韓3ヶ国間の交流がこの地域の移動全体のなかで大きな比重を占めていることと,特に中国が東南アジア諸国も含むこの地域全体のハブとしての役割を果たしていることである.また,ベトナムの観光地の視察からは,現在のベトナムのように特定の国(この場合は中国)からの観光客のみに依存しすぎることの危険性が浮かびあがってきた.これらの成果は暫定的に紀要論文として公表した.
こうした検討結果を踏まえ,年度後半には,全国調査の実施準備作業にとりかかった.具体的には,信頼性の高い市販の宿泊施設データ集に基づいて対象温泉地のサンプリング作業をおこない,対象温泉地および宿泊施設を確定するとともに,調査票の内容の検討も進めた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初24年度におこなう予定だった全国調査をさらに1年延期した.これは,昨年度に引き続き東日本大震災および原発事故の影響による国内外の旅行客の変動の推移を注意深く見守ったうえでの判断である.

今後の研究の推進方策

上記の理由による補助事業期間の延長が承認されたため,全国調査を速やかに実施するとともに,補助的なフィールドワークも若干追加した上で,研究成果を取りまとめる.

次年度の研究費の使用計画

東日本大震災と原発事故にともなう観光客の動向の一時的な変化の影響を避けるために,全国調査の実施を延期したため.
本来の調査設計に基づいて今年度全国調査を実施する.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 東アジア観光市場におけるベトナムの位置と今後の研究課題2014

    • 著者名/発表者名
      金井雅之
    • 雑誌名

      専修大学社会科学研究所月報

      巻: 606・607 ページ: 96-107

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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