研究課題/領域番号 |
23614027
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研究機関 | 富山国際大学 |
研究代表者 |
高橋 光幸 富山国際大学, 現代社会学部, 教授 (30512264)
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研究分担者 |
成澤 義親 富山国際大学, 現代社会学部, 教授 (20326573)
佐藤 悦夫 富山国際大学, 現代社会学部, 准教授 (40235320)
浦山 隆一 富山国際大学, 現代社会学部, 教授 (10460338)
湯 麗敏 富山国際大学, 現代社会学部, 准教授 (00387333)
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キーワード | 中国人観光客 / 東アジア地域 / 北陸 / 富山 / 観光資源 / 観光施設 / 五箇山 / 平泉 |
研究概要 |
高橋は、富山県と岐阜県の観光資源および観光施設に対する中国人留学生の評価の検討及び考察を行い、留学生の出身地と観光資源や観光施設に対する評価との間に相関はみられないこと、観光資源及び観光施設に対し男女共に概ね同様の評価を行っていること等を明らかにした。また、戦前から現在まで、研究者による観光対象・観光資源・観光施設の定義と分類について整理・検討し、観光資源という用語の定義、観光資源の分類に含める事物の内容、観光施設に含める施設の内容は研究者により異なることを明らかにし、わかりやすい概念規定の必要性を問題提起した。 成澤は、東アジア諸国の国別観光状況を分析し、経済力・労働者保護政策・観光政策・レジャー意識度といった指標が当該国の出国率・入国率に結実することを明らかにした。また、日本において海外観光旅行自由化後50年を経て成熟化が徐々に進行していることを確認し、後進の韓国・台湾・タイでも確実に成熟化の道を辿るであろうことを推測した。一方、ニセコ地域での長期の観察をもとに、地方のリゾートが国際化していく構造を取り纏めた。佐藤は、平泉での地元の観光業者や行政への聞き取り調査、五箇山での地域住民や観光協会への聞き取り調査を行った。平泉では、観光の現状と観光振興の在り方に関して調査を行い、平泉が抱える課題を整理した。五箇山では、カヤ場の保全や再利用の状況の把握や今後五箇山に必要な施設等について検討した。 浦山は、一地方に立つ建物の観光資源的価値を見出すため、「建築家・大江宏設計の‘入善町民会館’が地域建築に与えた影響に関する研究」を行った。湯は、わが国を訪れる中国人観光客の最近の動向、富山を訪れた中国人観光客の現状を把握するとともに、中国人観光客へのアンケート調査を行い、富山を訪れた中国人観光客の状況を分析した上で、富山・北陸地域に中国人観光客を誘致するための方策について考察を行った。
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