自他ともに認める「観光旅行のヘビーリピーター」である調査対象者に対して、長時間・複数回にわたるデプスインタビューを実施してこれまでの人生における観光旅行について詳細に聞き取るとともに、その内容の分析を進めた。分析においては、「複線径路・等至性モデル」(サトウ2009、安田・サトウ2012)の枠組みを用いた。本研究が対象とするような個人が経験した認知や態度の変容が重要な意味を持つデータの場合、時系列で整理し、経験のプロセスを記述することができる「複線径路・等至性モデル」がより適切な手法であることが確認できた。
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