研究概要 |
本研究では、提案者の開発した中長期の顧客観測技術OSF-POSを用いて顧客行動に燗する質的研究と量的研究との融合を目指している. 本年度は昨年度の研究成果を電子情報通信学会にて発表を行った.また,11月に行われた科学研究拠点の一般公開「サイエンスアゴラ」におけるスタンプラリー企画に本技術を投入し,データ収集を行った.2日間を通してのスタンプラリー参加者は543名であった.アンケートと単純比較は出来ないが,両日共に回収率が約85%で,これはサイエンスアゴラ開催中のアゴラ運営事務局が行った来場者アンケートの回収率5.3%(対象数3,892,回答数205)と比べると非常に高い.取得したデータからはどのようなグループがいたのかなど推定することができた.このようなデータがリアルタイムでわかるので,質的研究を行う場合には「誰を捕まえてヒアリングすべきか」のターゲットを絞り込むことができることが確認できた.同時に,このデータは定量的でもあるから,直ちに人気の展示物がどこか,混雑していた時間帯はいつかなど定量研究に必須の集計も行っており,実用的に活用されうることが確認できた.
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