研究課題/領域番号 |
23616001
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
畑田 出穂 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (50212147)
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研究分担者 |
堀居 拓郎 群馬大学, 生体調節研究所, 助教 (00361387)
落谷 孝広 独立行政法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (60192530)
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キーワード | エピジェネティクス |
研究概要 |
②DNMT3B△5の癌におけるセントロメア領域脱メチル化への関与の解明 ●DNMT3B△5強制発現によるセントロメア領域のメチル化 (堀居(分担)) DNMT3B△5発現の低い癌細胞株にDNMT3B△5cDNAを導入して強発現させ、セントロメア領域の繰り返し配列であるサテライトDNA脱メチル化されるかどうかをBisulfite法で検討した。●DNMT3B△5のノックダウンによるセントロメア領域のメチル化 (堀居(分担)) 逆にDNMT3B△5の発現が高い癌細胞株においてDNMT3B△5特異的なsiRNAを用いてDNMT3B△5の発現のみ減少させ、サテライトDNAがメチル化されるか調べた。● 大腸がんにおけるDNMT3B△5発現とセントロメア領域の脱メチル化の相関(畑田(代表)) 臨床サンプルにおいてDNMT3B△5発現とセントロメア領域の脱メチル化が相関することを調べた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通りに実験が遂行されている。
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今後の研究の推進方策 |
③DNMT3B△5の癌細胞表現型への関与の解明 ●DNMT3B△5の細胞増殖能への関与の解明 (落谷(分担)) DNMT3B△5発現の低い癌細胞株にDNMT3B△5 cDNAを導入して強発現させ、細胞増殖能がどうなるかを検討する。●DNMT3B△5の腫瘍形成能への関与の解明 (落谷(分担))DNMT3B△5発現の低い癌細胞株にDNMT3B△5 cDNAを導入して強発現させ、コロニー形成能、ヌードマウスの腫瘍形成能がどうなるか調べる。④DNMT3B△5の個体レベルでの癌形成への関与の解明●大腸がん発がんモデルマウスにおけるDNMT3B△5の癌形成への関与の解明(堀居(分担))これまでに大腸がんのマウスモデル(ApcMin/+)マウスに通常型のアイソフォームDnmt3b2を強発現すると癌の発生が上昇するという報告がある。そこで、DNMT3B△5をテトラサイクリン誘導性プロモーターを用いた系でトランスジェニックマウスを作成し(CBA系統マウスを使用)、ApcMin/+(C57BL/6系統マウス)と交配することによりDNMT3B△5トランスジーンをもったApcMin/+マウスを作成する。そしてテトラサイクリンでDNMT3B△5を発現誘導しApcMin/+マウスと比べて大腸がんの発症が上昇するかどうかを調べる。● 大腸がん発がんモデルマウスにおけるDNMT3B△5によるゲノム不安定化への関与の解明(森田(研究協力者))CBAとC57BL/6系統マウス間の多型を利用し複数のマーカーでLoss of hegerozygosity(LOH)が上昇しているかを明らかにする。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度の動物を用いた実験に多くの研究費が見込まれるため、次年度に研究費を持ち越した。
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