研究課題
TDGは、DNAのG:U/T塩基対のミスマッチ修復に関わるグリコシラーゼで、TETと連携して5mCの脱メチル化に関わることでDNAメチル化修飾の状態を能動的に制御する因子として機能する。TDGは翻訳後修飾因子SUMOとユビキチン修飾の基質であり、TDGはSUMO化によりDNA結合能が減弱し、S期においてユビキチン-プロテアソーム系により分解を受ける。TDGは主に核内に存在しているものの、核移行やDNA結合の制御、そしてS期における分解がどのように制御されているのかは不明な点が多い。本研究では、1) TDGの細胞内局在と発現量の変化とSUMO化の変動の相関、および2) SUMO依存型ユビキチンリガーゼRNF4との相互作用の解析とS期におけるTDGの分解について解析を行った。TDG変異体の解析からSUMO化とDNA結合や各局在との明確な関連性を見い出すことはできなかったが、TDGのN末端領域にNLS類似配列を推定し、能動的な核内輸送経路の存在を示すことができた。PML-bodyとの関連性も明確になった。また、TDGのS期分解については、RNF4が関与する可能性が低いことをsiRNAによるRNF4ノックダウン細胞の解析から示唆した。一方で、S期における分解とは独立する形で、細胞質に移行して分解する経路が存在することを示し、この経路におけるRNF4の関与を推定した。
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