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2012 年度 実施状況報告書

大腸癌におけるHOPXの治療標的の可能性

研究課題

研究課題/領域番号 23616005
研究機関北里大学

研究代表者

大木 暁  北里大学, 医学部, 助教 (50348546)

キーワード大腸癌 / HOPX
研究概要

大腸癌における HOPX の治療標的の可能性につき検討をすすめている。HOPX 遺伝子発現株を DLD1, HCT116を用いて作成し下流の変化を検索した。Affymetrix microarray を用いて下流遺伝子を検索し、RT-PCR で検討した結果、最も大きく変化する遺伝子として EphA2, Cyr61が同定された。大腸癌では HOPX のメチル化は未分化型とよく相関し未分化型大腸癌の特徴といえると考えられたため、EphA2に特に注目した。というのも EphA2は大腸癌にとどまらずほかの癌でも未分化型癌の特徴とされているとする報告が多いからであった。われわれの検討の結果、未分化大腸癌では EphA2 の発現が高い傾向にありしかも HOPX メチル化と発現低下と一致していた。現在この検証作業を継続中である。大腸癌で治療法に難渋する高悪性度の未分化癌に対して EphA2 抑制による癌抑制が有望な標的になる可能性があると期待している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

未分化癌の特徴である EphA2 発現は HOPXメチル化がその原因遺伝子である可能性があり、予後不良といわれる癌種の EphA2 を標的とした遺伝子治療に向かって研究をまい進中である。

今後の研究の推進方策

HOPXの下流遺伝子で重要な癌原遺伝子である EphA2 を標的とした癌治療の可能性につき検討を加えていく。悪性度の高い癌であるため難治癌の薬物療法の世界に一石を投じると期待される。

次年度の研究費の使用計画

EphA2抑制による癌治療実験に使用する予定。

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公開日: 2014-07-24  

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