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2013 年度 実績報告書

一次代謝産物S-アデノシルメチオニン生合成経路によるトランスポゾンの発現調節

研究課題

研究課題/領域番号 23616007
研究機関独立行政法人農業生物資源研究所

研究代表者

吉川 学  独立行政法人農業生物資源研究所, 植物・微生物間相互作用研究ユニット, 主任研究員 (80391564)

キーワードエピジェネティク制御 / S-アデノシルメチオニン
研究概要

植物のエピジェネティク制御によるゲノムの転写調節では、DNAのシトシンやヒストン、さらに24塩基のsiRNAなどへのメチル基の修飾が重要な役割を果たすことが知られている。それらに対するメチル基の付加には、それぞれに対するメチル基付加酵素に加えて、メチル基供与体の基質としてS-アデノシルメチオニンが使われるが、これまでの植物におけるエピジェネティク制御に関する研究からは、S-アデノシルメチオニンがエピジェネティク制御にどの様に関わっているかは明らかになっていない。本研究では、S-アデノシルメチオニンの代謝がエピジェネティク制御に関わっているか、また、もし関わっているのであればどのように関わっているかについて解明することを目的に行った。
その目的のためにS-アデノシルメチオニン代謝異常変異体とddm1やnrpd1などのエピジェネティク制御の変異体を組み合せたと二重変異体を作製し、トランスポゾンMRU1やその他のトランスポゾンの転写を調べた。その結果、それらの二重変異体ではMRU1ともう1つのトランスポゾンの転写が上昇していることがわかった。このことから、S-アデノシルメチオニン代謝とエピジェネティク制御の関連が遺伝学的明らかになった。また、MRU1転写開始点及び終結点を調べるために、5’RACEと3’RACEを行った。その結果、データベース上にはない転写ユニットは見られず、ノーザン解析で得られたMRU1に相当するバンドが不鮮明な原因は明らかにできなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Biogenesis of trans-acting siRNAs, endogenous secondary siRNAs in plants2013

    • 著者名/発表者名
      Yoshikawa M
    • 雑誌名

      Genes & Genetic Systems

      巻: 88 ページ: 77-84

    • DOI

      10.1266/ggs.88.77

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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