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スフィンゴ脂質の新たな栄養機能を明らかにすることを目的として研究を実施した。その結果、培地に添加されたスフィンゴミエリンが、ヒト肝癌細胞から分泌されるエキソソームのmRNA量、miRNA含量を変化させ、その変化を介してオートクラインに肝癌細胞の増殖を調節している可能性を見出した。さらにスフィンゴミエリンを８日間経口投与したラット血中より調製したエキソソームが骨格筋におけるグルコース取り込みを促進することを見出した。以上の結果はスフィンゴミエリンが細胞に取り込まれ、その細胞が分泌するエキソソームを質的に変化させることで、生理作用を発揮するという新たな栄養機能の一端を見出したものと考えられる。
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