研究課題/領域番号 |
23617038
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研究機関 | 独立行政法人国立健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
山内 淳 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 食品保健機能研究部 食品栄養・表示研究室, 室長 (80312297)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | インスリン抵抗性 / ビタミンA / RBP4 / 糖尿病 / 代謝 |
研究概要 |
PSMB1のGLUT4ノックダウン依存的な核移行のメカニズム プロテオソームサブユニットはリン酸化を介して核膜孔と相互作用し、核内移行が制御されていることが知られている。PSMB1分子内には複数のリン酸化コンセンサスアミノ酸配列が存在することから、野生型GFP-PSMB1発現ベクターおよび変異体発現ベクターを細胞内に導入し、細胞内局在性を観察する系を確立する。これを用いて細胞内局在性とインスリン抵抗性との関連を解析する。PSMB1のGLUT4ノックダウン依存的な転写活性化のメカニズム PSMB1がプロモーターに特異的に結合し、転写因子として機能することは証明した。しかしながら分子内に典型的な転写活性化モチーフは見出されていない。このことはPSMB1単独ではなく共役因子が存在する可能性を示唆している。よって、PSMB1と相互作用して転写活性化に関与する因子を検索する。PSMB1はプロテオソームサブユニットであることから、その他のサブユニットの関与を中心に検索する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
PSMB1の細胞内局在性 野生型PSMB1のGFP融合タンパク発現ベクターを構築した。また、リン酸化モチーフ検索サイトでサーチしたところ、PSMB1分子内にはコンセンサスリン酸化部位が存在することが分かった。そこで変異型PSMB1(Y149A)のGFP融合タンパク質発現ベクターも同時に作成した。これらのベクターを細胞内に発現させ、GFPの蛍光を指標にして細胞内局在性を調べるシステムを確立しつつある。PSMB1の転写活性化のメカニズム 既知のとおり、PSMB1はプロテオソームサブユニットの一つであり、PSMB1と会合するその他のタンパク質の数と種類は膨大であることが予想される。実際免疫沈降法などで調べると、転写活性化に相関しうるタンパク質の相互作用を検出することは困難であると結論した。
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今後の研究の推進方策 |
PSMB1の細胞内局在性 計画通り推進する予定である。RBP4の正確な定量法の確立に関する研究 RBP4の正確な定量法を確立するため、大腸菌を用いたリコンビナントRBP4の大量調整および特異抗体の作成に関する研究を推進する。
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次年度の研究費の使用計画 |
直接経費計130万円物品費100万円、旅費10万円、人件費10万円、その他(論文作成費等)10万円間接経費39万円
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