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2011 年度 実施状況報告書

トレハロースの長寿機能と加齢性アミロイド形成への影響

研究課題

研究課題/領域番号 23617041
研究機関地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)

研究代表者

本田 修二  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (40100127)

研究分担者 本田 陽子  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (90399460)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードトレハロース / マウス / 寿命 / 老化 / 老化促進マウス
研究概要

トレハロースをC57BL/6J CrSlcマウス♂および老化促進マウス(SAM-P10)♂に与えて長期間飼育し、加齢指標と寿命への影響を研究した。トレハロース投与群(飲料水添加2%)、対照の無投与群で実験を行った。 現在のところC57BL/6Jマウス♂は20ヶ月齢、トレハロース投与期間は10ヶ月である。トレハロース投与群と対照群の飲水量に違いは認められなかった。体重は投与9ヶ月目の測定でトレハロース投与群の方が有意に大きかった。生存率はトレハロース投与群が99.0%、対照群が89.7%である。対照群の値は「老化動物開発施設データ集 I. 生存曲線と体重曲線」 財)東京都老人総合研究所 実験動物研究室編(昭和60年7月)の記載とほぼ一致する。 SAM-P10マウスは一度に供給される個体数に制限があり、現在のところ6ヶ月齢から7ヶ月齢の間の5群を飼育している。トレハロース投与期間は5~6ヶ月である。最も投与期間が長い群におけるトレハロース投与群と対照群の飲水量と体重には有意な差は認められなかった。この群において生存率はそれぞれ93.3%であったが、全体的にはトレハロース投与群が89.3%、対照群が90.7%であった。死亡したほとんどの個体には外傷が認められた。両マウス共に平均寿命に達していないため、侵襲的な老化指標の測定はまだ行なっていない。現在測定準備中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

SAM-P10マウスは一度に供給される個体数に制限があり、現在のところ6ヶ月齢から7ヶ月齢の間の5群を飼育している。トレハロース投与期間は5~6ヶ月である。最も投与期間が長い群におけるトレハロース投与群と対照群の飲水量と体重には有意な差は認められなかった。この群において生存率はそれぞれ93.3%であったが、全体的にはトレハロース投与群が89.3%、対照群が90.7%であった。死亡したほとんどの個体には外傷が認められた。両マウス共に平均寿命に達していないため、侵襲的な老化指標の測定はまだ行なっていない。現在測定準備中である。

今後の研究の推進方策

昨年度に引き続き、トレハロースをC57BL/6J CrSlcマウス♂および老化促進マウス(SAM-P10)♂に与えて長期間飼育し、加齢指標と寿命への影響を研究する。トレハロース投与群(飲料水添加2%)、対照の無投与群で実験を行う。加齢指標として骨密度(DXA法)、糖代謝(終末糖化産物や血中インスリン濃度、糖化ヘモグロビン値等)等の測定を行う。また組織切片を作製し組織形態的変化を観察、特に大脳皮質や辺縁系の萎縮を精査する。また加齢に伴うアミロイド形成への影響を解析する。死亡日のデータから寿命を測定し人口動態統計解析(ゴンペルツ解析による)によりトレハロースが寿命にどのように影響を与えるかを評価・考察する。マウスの中でも加齢性変性変化が顕著に現れ平均寿命が7~8ヶ月と短い老化促進マウス(SAM-P10)において、トレハロースの寿命や加齢に伴う諸変化、特にアミロイド形成や神経変性、学習・記録機能低下への影響を明かにし、ヒトにおける栄養学的介入への可能性を考察する。

次年度の研究費の使用計画

トレハロース投与群と対照群の老化度を測定するために、加齢指標の骨密度測定、糖代謝等の血液検査、組織切片作成・観察のための費用に使用する。

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公開日: 2013-07-10  

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