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2012 年度 実施状況報告書

トレハロースの長寿機能と加齢性アミロイド形成への影響

研究課題

研究課題/領域番号 23617041
研究機関地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)

研究代表者

本田 修二  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (40100127)

研究分担者 本田 陽子  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (90399460)
キーワード寿命 / トレハロース / 老化 / マウス
研究概要

正常マウスC57BL/6J雄に10ヶ月齢よりグルコース二糖のトレハロース2%を飲料水を通して与えて、対照の無添加飲料水を与えられているマウスと生存率を比較検討している。現在970日齢まで達している。対照の無添加のマウスと比べてトレハロース投与のマウスでは明白な平均寿命の延伸が観察されている。トレハロースによる水飲量および摂食量の変化は認められていない。またトレハロースによる体重の影響も見られていない。死亡時に解剖し死因を記載しているが、トレハロースによる悪性腫瘍の頻度に差は認められていない。尿検査の結果、加齢に伴うタンパク尿の出現がトレハロースにより低下し、トレハロースによる老化速度の遅延が認められる。また尿中のアルブミン量がトレハロースにより低下した。血液検査および組織検査を現在実施中である。
老化促進マウスSAMP10雄に37日齢よりトレハロース2%を飲料水を通して与えて、対照の無添加飲料水を与えられているSAMP10マウスと生存率を比較検討している。現在570日齢まで達している。対照の無添加のSAMP10マウスと比べてトレハロース投与のSAMP10マウスでは明白な平均寿命の延伸が観察されている。学習・記憶検査および血液検査、組織検査を現在実施中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初予定の加齢の指標である骨密度およびリンパ球の解析は、生化学検査を優先することにより、加齢マウスの実験に供する匹数や血液量が不足し実施が遅れている状況である。

今後の研究の推進方策

正常マウスC57BL/6J雄および老化促進マウスSAMP10雄にさらにトレハロースを与えて飼育を続け最大寿命を測定する。また血液検査および組織検査による加齢指標への影響を調べる。

次年度の研究費の使用計画

さらなるマウスの飼育のための費用と血液検査および組織検査のための試薬類、研究報告のための英文校正や学会旅費に使用したいと考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Exome sequencing of senescence-accelerated mice (SAM) reveals deleterious mutations in degenerative disease-causing genes2013

    • 著者名/発表者名
      Kumpei Tanisawa, Eri Mikami, Noriyuki Fuku, Yoko Honda, Shuji Honda, et al.
    • 雑誌名

      BMC Genomics

      巻: 14 ページ: 248

    • DOI

      10.1186/1471-2164-14-248

    • 査読あり
  • [図書] インスリンシグナル(老化の生物学)2013

    • 著者名/発表者名
      本田陽子、本田修二
    • 総ページ数
      不明
    • 出版者
      化学同人

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公開日: 2014-07-24  

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