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2011 年度 実施状況報告書

放射線化学療法後の消化管障害に対する同種卵膜間葉系幹細胞移植による治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23618001
研究機関北海道大学

研究代表者

大西 俊介  北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10443475)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード再生医療
研究概要

ACIラットの腹部に8-12Gyの放射線を照射することで放射線腸炎モデルラットを作成し,病理スコアおよび消化管粘膜のサイトカインの発現の検討により放射線腸炎を発症することを確認した.また,妊娠Lewisラットの卵膜より間葉系幹細胞の分離・培養法を確立し,FACSならびに多分化能によって間葉系幹細胞であることを確認できた.8Gyの照射による放射線腸炎モデルラット(ACI)に対してLewisラットの卵膜由来間葉系幹細胞を投与したところ.体重減少の抑制および消化管粘膜障害の軽減が確認された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成24年度以降に行う予定であった内容を先に行うことにしたが,放射線腸炎モデルが確実に作成できることがわかり,また間葉系幹細胞の分離・培養法も比較的簡単に確立できた.

今後の研究の推進方策

放射線腸炎モデルに対する卵膜由来間葉系幹細胞の効果について,機序を明らかにしていく.また,放射線化学療法のモデルも作成し,卵膜由来間葉系幹細胞の効果およびその機序を明らかにする.さらに,臨床応用をめざしてヒト卵膜由来間葉系幹細胞を用いた動物実験を推進していく.具体的には,倫理委員会の承認を得て,市中病院産婦人科にて帝王切開時に廃棄される卵膜を入手し,間葉系幹細胞の分離・培養法を確立する.この細胞を用いて放射線腸炎モデルラットに投与し,効果を検討する.

次年度の研究費の使用計画

放射線腸炎モデルの作成および放射線化学療法による消化管粘膜障害モデルの作成を行うため,主にラットに支出する.あらたにヒト卵膜由来間葉系幹細胞のcharacterizationを行うため,FACS用抗体を多種類購入する.病理学的評価は外注で依頼する.その他大量にヒト卵膜由来間葉系幹細胞を培養するため,血清および培養液を購入する.平成23年度未使用額の発生理由 人員など研究体制を整えるのに時間を要し、実験を開始できたのが8月であったため。 未使用額は平成24年度にフローサイトメトリー用抗体を購入予定。

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公開日: 2013-07-10  

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