楕円曲線上の離散対数問題 (ECDLP)は利用する楕円曲線E/F(p)により安全性が異なるため,安全性を何らかの手法で評価できることが望ましい.E/F(p)上のECDLPはE/F(p)から有限体F(p)の拡大体上のF(p^k)上への写像により,有限体上の離散対数問題(DLP)へ帰着する.この結果E/F(p)上のECDLPが拡大体F(p^k) 上のDLPと等価の安全性となる.本研究では,超楕円曲線上のHittによるアプローチを楕円曲線上に応用し,楕円曲線の元の個数に新たなパラメータr, L を導入し,このパラメータで楕円曲線E/F(p)のトレースと元の個数,拡大次数を記述することに成功した.
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