研究概要 |
主要課題であった計算量的な独立な関数の対に関して、具体的関数を離散対数の困難性のもとで構成する事に成功した。 独立性の証明には、 平方Diffie-Hellmann問題の困難性が通常のDH問題のそれと同等であることを利用する。この結果は、2011年と2012年との暗号と情報セキュリティ シンポジウムで発表した。 この成果を、複数の海外の研究者に紹介した。特にシンガポール国立大学での講演の際に、客員教授として滞在していたYunlei Zhao( 復担大学, 中国)からは、彼自身の暗号プトコル研究の一部に、類似の概念に相当する関数を利用していること、さらに関数の堅固性( non-malleable)という視点からもっと一般的な形での定式化をすすめられた。 Yunlei ZHAOの2012 年後半の半年の招聘期間中に、彼と共同でプロトコルの堅固性に注目し、暗号鍵交換方式における安全性との関係を論じた。この共同研究の一部は、Yunlei ZHAOが、2012年との暗号と情報セキュリティ シンポジウムで発表した。
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