研究概要 |
主要課題であった計算量的な独立な関数の対に関して、具体的関数を離散対数の困難性のもとで構成する事に成功した。独立性の証明には、平方Diffie-Hellmann問題の困難性が通常のDH問題のそれと同等であることを利用する。この結果は2013年の暗号と情報セキュリティシンポジウムで発表した。この成果を、複数の海外の研究者に紹介した。特にシンガポール国立大学での講演の際に、客員教授として滞在していたYunl ei ZHAO(復担大学,中国)からは、彼自身の暗号プロトコル研究の一部に、類似の概念に相当する関数を利用していること、さらに関数の堅固性(non-malleable)という視点からもっと一般的な形での定式化をすすめられた。Yunl ei ZHAOの2013年後半の半年の招聘期間中に、彼と共同でプロトコルの堅固性に注目し、暗号鍵交換方式における安全性との関係を論じた。この共同研究の一部は、Yunl ei ZHAOが、2013年との暗号と情報セキュリティ シンポジウムで発表した。
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